レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2021/04/30 13:24
- 更新日時
- 2021/04/30 13:27
- 管理番号
- 福参-1171
- 質問
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解決
パンプキン爆弾に関する本が見たい。
- 回答
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◆参考資料1『原爆投下報告書』p200-202に下記記載あり。
「6.パンプキン 周辺の島々に規格爆弾を投下しに行く予備訓練の次には、第393戦隊の搭乗員たちに実戦体験を与え、日本本土の地理を周知させるために、日本本土の各種の目標に、訓練用大型爆弾を投下させることになっていた。(中略)日本本土の標的に投下するための訓練用大型爆弾は、前年末にティベッツが要求した通りに、長崎型原爆ファットマンを模して、それと同型・同重量にできていた。(中略)この爆弾は公式には10,000ポンドL.C.爆弾と呼ばれた。(中略)10,000ポンドL.C.は、それが橙黄色に塗装されていたことと、ずんぐりと丸い形とからパンプキン(かぼちゃ)と呼ばれるようになった。元来は将兵による通称であったが、公式の文書にも使われている。(後略)当時パンプキンの投下があまり注目されず、その多くが今日忘れられたのは、照準点に1発しか投下せず、落下場所によっては被害が少なかったことと、原爆を投下するための訓練という、投下の目的が知られていなかったためである。」
◆参考資料2『写真が語る日本空襲』p167-178
「第11章模擬原爆パンプキン投下」に下記記載あり。
・模擬原爆パンプキンについての説明
・写真(「模擬原爆パンプキン」「原爆ファットマン」「トレーラーに乗せられたパンプキン」「富山の日本曹達にパンプキン投弾」「パンプキンのクレーター」「住友精銅へのパンプキン投下」「住友精銅の被害」「住友軽金属へのパンプキンの投下」「島田へのパンプキンの投弾」「島田の被害」「鹿瀬への投弾」「宇部市への1発目のパンプキン投下」「落下するパンプキン」「保谷への着弾と炸裂」「四日市への投弾」「宇和島への投弾」)
・パンプキン被弾地図
◆参考資料3『パンプキン!』
1945年、終戦の年に、原爆投下の練習のため模擬原爆・通称パンプキン爆弾が日本各地に落とされていた事実を小説で紹介している。
- 回答プロセス
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「パンプキン爆弾」でインターネット検索。
第二次世界大戦中にアメリカ軍が開発、使用した爆弾で「模擬原爆」とも言われていることがわかる。
自館検索「パンプキン爆弾」「模擬原爆」で参考資料3『パンプキン!』がヒット。
レファレンス協同データベースで「パンプキン爆弾」「模擬原爆」で検索。紹介されている資料の中で当館所蔵の参考資料1『原爆投下報告書』を確認。
Googleブックスで「パンプキン爆弾」「模擬原爆」で検索し、資料2『写真が語る日本空襲』 がみつかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 戦争.戦略.戦術 (391 10版)
- 参考資料
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- 奥住 喜重 /[ほか]訳. 原爆投下報告書. 東方出版, 1993.9. p. 200-202 (当館請求記号 /391/28/5, 当館資料番号 1103326399)
- 工藤 洋三 /編著, 奥住 喜重 /編著. 写真が語る日本空襲. 現代史料出版, 2008.8. p. 167-178 (当館請求記号 /210/75/515, 当館資料番号 1106839212)
- 令丈 ヒロ子 /作, 宮尾 和孝 /絵. パンプキン!. 講談社, 2011.7. (当館請求記号 /913/レイシ/, 当館資料番号 1107923401)
- キーワード
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- パンプキン爆弾
- 模擬爆弾
- 模擬原爆
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000297717