レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/19
- 登録日時
- 2020/04/09 00:30
- 更新日時
- 2020/04/09 00:30
- 管理番号
- 6001042785
- 質問
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解決
明治時代に呉の工廠で「八吋速射砲」が造られたらしいが、それは何年頃だったか。
- 回答
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以下の資料より、明治35(1902)年に造られたことがわかります。
・『日本資本主義と国民生活』(上林貞治郎/著 ミネルヴァ書房 1978.5)
p.174-177に「日清戦争(1894年)より日露戦争(1903年)までの産業年表」が掲載されており、p.177の「1902年(明治35年)」の「軍事」の項に「呉工廠が8インチ速射砲を創製。」とあります。
・『呉海軍工廠の形成』(千田武志/著 錦正社 2018.2)
p.394-395に「『明治工業史』をみることにする。まず明治三〇(一八九七)年には、前者では四七ミリだけあった砲身が、「四十七耗乃至七十五耗砲身を製造」、あいまいであった徹甲弾については、「創製」と述べられている。また三一年には、「新たに安式八吋速射砲を起工し」、一八インチ(四五・七センチメートル)魚形水雷を創製し、そして三五年には、「八吋速射砲及び砲書を完成し、三十六年には八吋連装砲架を落成す」と記述されている。」とあります。
上記引用元の資料は、以下の『明治後期産業発達史資料 第231巻 明治工業史』があり、「八吋速射砲」に関する記述があります。
・『明治後期産業発達史資料 第231巻 明治工業史』(竜渓書舎 1994)
p.362-368「第十節 呉海軍支廠砲熕部、水雷部及び製鋼部」の項があり、p.368に「三十五年には八吋速射砲及び砲架を完成し」とあります。
[事例作成日:2020年2月20日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 海軍 (397 10版)
- 参考資料
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- 日本資本主義と国民生活 上林/貞治郎∥著 ミネルヴァ書房 1978.5 (177)
- 呉海軍工廠の形成 千田/武志‖著 錦正社 2018.2 (394-395)
- 明治後期産業発達史資料 第231巻 竜渓書舎 1994 (368)
- キーワード
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- 速射砲(ソクシャホウ)
- 八インチ(ハチインチ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000280347