レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/11/25
- 登録日時
- 2022/02/25 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M21031717011879
- 質問
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お歳暮に物を贈りあう習慣は、いつ頃始まったのか知りたい。
- 回答
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①『日本の歳時伝承』には、「文献記録によれば室町時代は「歳暮礼」とか「歳末礼」といい、将軍家に年末の御礼を行い、その時に特別の品を贈ることが見えている。」また、民間に伝えられたものとしては、「お中元が本来はお盆にまつる先祖霊への供物、あるいは「イキミタマ(生御魂)」といって親への新仏であったのと同様な意味をもつといえよう。」と書いてあります。
②『年中行事の民俗学』には、「昔から正月は盆とともに先祖が帰ってくる時期とされ、先祖の魂を祭るミタマ祭りの機会でもあった。その際の供え物が歳暮の起源とされる。」と書いてあります。
③『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』には、「1年を2回に分けて」祖先の霊を迎えてお供えものや贈りものをした御霊祭りという、日本古来の習わしが起源とされています。」と書いてあります。
④『春夏秋冬を楽しむ くらし歳時記』には、「お正月に帰ってくるとされる、先祖へのお供え物を本家に贈った習わしがはじまりといわれます。」と書いてあります。『日本風俗史事典』には、「暮にも新仏をまつったり、先祖の霊を祀ることから考えて、年の変わり目に祖霊を祀る機会であったと考えられる。」と書いてあります。
⑤『年中行事事典』には、「歳暮は暮から正月にかけての魂祭りの供物で、年神への供物ないしは年神から授かる年玉の一つ所から分化したものとする考え方がある。」と書いてあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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①小川直之『日本の歳時伝承』 アーツアンドクラフツ,2013,308p. 参照はp.12-14.
②谷口貢, 板橋春夫『年中行事の民俗学』 八千代出版,2017,234p. 参照はp.175.
③冨田いずみ『心から喜んでもらえる贈りもののマナー』 高橋書店,2016,143p.
④生活たのしみ隊『くらし歳時記 : 春夏秋冬を楽しむ』 成美堂出版,2013,191p. 参照はp.166.
⑤田中宣一, 宮田登『三省堂年中行事事典』 三省堂,2012,470p. 参照はp.406-407.
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①小川直之『日本の歳時伝承』 アーツアンドクラフツ,2013,308p. 参照はp.12-14.
- キーワード
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- お歳暮 贈答 年中行事 年末
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021031717040311879
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000312500