レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/11/16
- 登録日時
- 2020/01/24 00:30
- 更新日時
- 2020/01/24 00:30
- 管理番号
- 6001041390
- 質問
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解決
三重県の「猫も三文」という行事について書かれている資料はあるか。
- 回答
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・『年中行事大辞典』(加藤友康 高埜利彦 長沢利明/編 吉川弘文館 2009.3)
p.540
「三重県伊勢市周辺から志摩、伊賀に至る広い範囲で旧十二月八日のことをさす。これは猫でも三文の金を出して、会食に加わる日ということであろう。この日には親しい者同士が金を出し合って、豆腐の田楽や味飯(炊き込みご飯)を作って揃って食べる日であるといわれていた。場所によりご馳走の内容は変わるが、この日はご馳走を会食する日であるという意識は変わらない。」
・『ペット用語事典 犬・猫編』(ワンダーブック 2005.8)
p.426
「三重県宇治山田市などで、11月8日に行われる、1年の農作業を無事に終えたことを神に感謝する祭事。この日家中の者がいくらかの金を出し合って、夜に宴会を開くのだが、この宴会は少しでも金を出せば猫でも参加できる、ということで猫も三文と呼ばれている。」
・『三重県史 別編民俗』(三重県/編 三重県 2012.3)
第2節 中勢の年中行事 第4章 年中行事
p.411
猫も三文の起源の一説として、中古の十二月七日夜に火災が起こり、翌日焼け出された人たちが鎮火を祝ったことが始まりであるという説が紹介されています。また地域によっては十二月八日だけではなく、一週間行われた所や、十一月八日と三月十七日に行われていた所があったと書かれています。各地での猫も三文の違いについても紹介されています。
[事例作成日:2019年11月16日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 10版)
- 参考資料
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- 年中行事大辞典 加藤/友康∥編 吉川弘文館 2009.3 (540)
- ペット用語事典 改訂版 ワンダーブック 2005.8 (426)
- 三重県史 別編民俗 三重県∥編集 三重県 2012.3 (411)
- キーワード
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- 猫も三文(ネコモサンモン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000272906