レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/09/30
- 登録日時
- 2018/12/05 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M18090614190468
- 質問
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端午の節句に薬玉を飾ることについて知りたい
- 回答
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①『年中行事大辞典』の「端午の節句」の説明には、中国では5月を悪月としており、邪気を払うための行事が行われていた。この影響で日本書記や万葉集でも5月5日は節日と定められ、天皇は菖蒲蔓を身につけたり、女蔵人が長寿を祈って続命縷と呼ばれる薬玉を王卿に賜ったという記述がある。
②『五節供の楽しみ』の「端午の節句」の記述の中に、推古朝の19年5月5日の条に、端午の節句が疾疫流行の季節に先駆けて防疫を祈り、疫病の毒気を祓う行事であったとある。また、平安時代になり、貴族が薬草狩りを行事化せず、薬玉を作ることで、息災祈念行事としたと記述がある。
③『暮らしのならわし十二か月』では、端午の節句の時期は、季節の変わり目で魔が忍び込みやすいという言い伝えと、田植えを始めるため、身を祓い浄めて豊作を祈る節目の時である。そのため、薬効が高い鹿の角や香気により邪気を祓う菖蒲やよもぎを求めて薬狩りを行い、狩った薬を宮廷で丸い絹の包みの中に入れ、天皇の御所にかけて邪気を祓い、暑い季節に備えたと記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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①加藤友康、高埜利彦『年中行事大辞典』 吉川弘文館,2009.3,832p. 参照はp.446.
②冷泉為人『五節供の楽しみ』京都 淡交社,1996,110p. 参照はp.84.
③白井明大ほか『暮らしのならわし十二か月』 飛鳥新社,2014,271p. 参照はp.112-114.
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①加藤友康、高埜利彦『年中行事大辞典』 吉川弘文館,2009.3,832p. 参照はp.446.
- キーワード
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- 端午
- 節句
- 薬玉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018090614110490468
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000247172