レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年03月02日
- 登録日時
- 2018/08/28 18:41
- 更新日時
- 2018/08/28 18:41
- 管理番号
- 9000020133
- 質問
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解決
甲府市塩澤寺の厄地蔵祭りで売っていた、切山椒の由来を知りたい。節分に食べると聞いた。
- 回答
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切山椒は山梨特有の菓子ではなく、年末の酉の市の縁起物として熊手などとともに売られ、3月ごろまで店に並ぶもので、新年の季語にもなっている。山梨では節分の前後に食べられることが多く、和菓子店のほか、甲府市中央の柳町大神宮と横近習町大神宮の祭り「大神さん」(大神宮節分会)や、甲府市湯村の「厄除地蔵尊祭」、南アルプス市の「十日市」などでも売られている。「きりざんしょ」とも呼ばれる。
切山椒は、粉山椒と砂糖を上新粉に混ぜて臼でつき、蒸した後、算木形・拍子形に切ったもので、この形になったのは江戸時代後期と言われる。山椒は実・葉・幹のすべてが利用でき、薬用のため、厄払いになるという民間信仰がある。
詳細は参考資料をご覧ください。
- 回答プロセス
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1.山梨の郷土食に関する資料を見る。
2.山梨の寺や厄地蔵に関する資料を見る。
『甲斐路ふるさとの風物』(山梨県/編集 山梨日日新聞社 1986)などには「厄除地蔵尊祭り」等の露店で「さんしょ餅の店」があると記載されているが、由来は書かれていない。
3.一般の食文化に関する資料を見る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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山梨県 編 , 山梨県. 甲斐路ふるさとの風物. 山梨日日新聞社, 1986. (ふるさと自慢シリーズ ; 5)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002388330-00 (p.19,16,32) -
山梨写真研究会 編著 , 山梨写真研究会. 甲州の祭り. 文一総合出版, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001566618-00 (p.78) -
若林 賢明/著 , 若林‖賢明. 山梨の祭り. 山梨日日新聞社, 1983. (山日カラーブックス)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005543094-00 (p.45,54) -
亀井千歩子 著 , 亀井, 千歩子. 47都道府県・和菓子/郷土菓子百科. 丸善出版, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027025175-00 , ISBN 9784621089750 (p.150) -
甲府市市史編さん委員会/編 , 甲府市. 甲府市史 別編 1. 甲府市, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004980636-00 (p.252-253) -
亀井千歩子 文 , 宮野正喜 写真 , 亀井, 千歩子 , 宮野, 正喜, 1950-. 縁起菓子・祝い菓子 : おいしい祈りのかたち. 淡交社, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002874799-00 , ISBN 4473017192 (p.88) -
山本候充 編著 , 山本, 候充, 1946-. 日本銘菓事典. 東京堂出版, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007442386-00 , ISBN 4490106459 (p.112) -
角川学芸出版 編 , 角川学芸出版. 角川俳句大歳時記 新年. 角川学芸出版, 2006.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008385271-00 , ISBN 4046210354 (p.286)
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山梨県 編 , 山梨県. 甲斐路ふるさとの風物. 山梨日日新聞社, 1986. (ふるさと自慢シリーズ ; 5)
- キーワード
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- 切山椒
- きりざんしょ
- 山椒餅
- 厄払い
- 厄除け
- 和菓子
- 大神さん
- 厄除地蔵尊祭
- 十日市
- 節分
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 塩澤寺の厄地蔵尊祭り(厄地蔵さん)は、毎年2月13日正午から14日正午まで、年に1度耳を開いて願いを聞いてくれるという地蔵を祀っている。大厄の前後3年間、年齢の数だけ団子を作り、お参りをする。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000241365