このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000255176
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2019-009
事例作成日
(Creation date)
2019年1月24日登録日時
(Registration date)
2019年04月19日 17時54分更新日時
(Last update)
2019年09月04日 13時27分
質問
(Question)
『遠野物語』が、文学、民俗学の資料にどのような影響を与えたのか、また、文学、民俗学分野の人々が『遠野物語』をどのように読んでいたのか知りたい。
回答
(Answer)
下記の資料を提供した。

1 影響について
『日本昔話事典』(稲田浩二〔ほか〕編 弘文堂 1994)
 p642-643 「遠野物語」の項 
「これと相前後して出版された『後狩詞記』『石神問答』とともに日本民俗学史上、記念的著述と称せられている。(中略)「民俗学研究の上で幾多の重要な課題を今日もなお提供している。(中略)これらの昔話は、いわばそのあとに発掘される昔話の一大鉱脈の1部を地表に見せていたので、その意義はまことに大きい。」とあり。
『遠野物語小事典』(野村純一〔ほか〕編集 ぎょうせい 1992)
 p258-267「遠野の民俗学研究のあゆみ(明治-平成)」
 明治17年(1884年)-平成4年(1992年)の年表あり。年表中に「43年(1910)9月小田内通敏「『遠野物語』を読む」等の記述多数あり。
『「遠野物語」を歩く 民話の舞台と背景』(菊池照雄文、富田文雄写真 講談社 1992)
 p141『遠野物語』年表(明治17年(1884年)-昭和55年(1980年))あり。
「45年 大正1年 1912 4月、佐々木喜善「遠野雑記」を「人類学雑誌」に発表する。5月、石橋臥波を中心に日本民俗学会が設立され、雑誌「民俗」を創刊」など多数記述あり。
p136-137 ひとり歩きをはじめた『遠野物語』
比較人類学の石田英一郎による河童の研究やペテルスブルグ大学の留学生ニコライ・ネフスキーによるオシラサマについての記述あり。
『遠野の民話と語り部』(石井正己著 三弥井書店 2002)
 p18「『遠野物語』が日本民俗学と結び付いて認識されるようになるのは、昭和一〇年(一九三五)七月、東京の日本青年館で開催された日本民俗学講習会からでしょう。この講習会に合わせて、郷土研究社から『遠野物語 増補版』が発行されたからです」との記述あり。

2 『遠野物語』をどのように読んでいたか
『日本昔話事典』(稲田浩二〔ほか〕編 弘文堂 1994)
 p642-643 『遠野物語』の項 
「桑原武夫は『遠野物語はまず何よりも一個の優れた文学書である』と評した。折口信夫はこの物語にひかれて『遠野物語』と題する詩をものした」との記述あり。 
『日本昔話の構造と語り手』(川森博司著 大阪大学出版会 2000)
p183「一 ふるさとイメージと観光の文脈」
吉本隆明(1968)、三島由紀夫(1970)、谷川健一(1972)、小林秀雄(1976)、鶴見和子(1977)などの論稿に見られるように、『遠野物語』に高い評価が与えられるようになっていったとの記述あり。
p198 三 話型と語り口をめぐる語り手の実践
 岩本由輝の遠野の状況の観察と評価についての記述あり。
『遠野の民話と語り部』(石井正己著 三弥井書店 2002)
p18「『遠野物語』を手にした人についての記述あり。
『遠野/物語考』(赤坂憲雄著 宝島社 1994)
 p15「すでに早く戦前に、桑原武夫さんが、『遠野物語』を゛一個の優れた文学書″(「遠野物語から」、神島次郎編『柳田國男研究』所収)として評価し、七〇年代のはじめには、三島由紀夫さんが゛私はこれを永年文学として読んできた″(「『遠野物語』」、同上)と語っています。」との記述あり。
 p15-16 柳田と交流のあった泉鏡花が、『遠野物語』の刊行から間もない時期に書いた「遠野の奇聞」についての記述あり。(「遠野の奇聞」『鏡花全集』巻二十八、所収)
 p17 遠野に生まれ育った一人の民俗研究者、菊池照雄さんの『山深き遠野の里の物語せよ』と『遠野物語をゆく』についての記述あり。
回答プロセス
(Answering process)
1 参考図書を確認する。

2 自館目録で〈遠野物語〉を検索する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
風俗史.民俗誌.民族誌  (382 9版)
伝説.民話[昔話]  (388 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本昔話事典』(稲田浩二〔ほか〕編 弘文堂 1994), ISBN 4-335-57049-X
『遠野物語小事典』(野村純一〔ほか〕編集 ぎょうせい 1992), ISBN 4-324-03058-8
『「遠野物語」を歩く 民話の舞台と背景』(菊池照雄文 富田文雄写真 講談社 1992), ISBN 4-06-198039-4
『遠野の民話と語り部』(石井正己著 三弥井書店 2002), ISBN 4-8382-9056-X
『日本昔話の構造と語り手』 (川森博司著 大阪大学出版会 2000), ISBN 4-87259-068-6
『遠野/物語考』(赤坂憲雄著 宝島社 1994), ISBN 4-7966-0773-0
キーワード
(Keywords)
民俗学-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000255176解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!