レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年09月01日
- 登録日時
- 2017/08/01 12:48
- 更新日時
- 2017/08/05 17:13
- 管理番号
- 堺-2017-003
- 質問
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解決
江戸時代に、「京都の着だおれ、大阪の食いだおれ、堺の建てだおれ」ということわざがあったらしいが、その用例を知りたい。
- 回答
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『商人職人懐日記』(「江戸時代文芸資料 2巻」p.383)の「堺は古風形気」の項に、「京は着て果、大坂は喰て果、堺は家で果るとは、尤の詞ぞかし・・・」とあり。
- 回答プロセス
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「日本国語大辞典」に「建倒」の項目があるが、用例はなし。「故事・俗信・ことわざ大辞典」の「さかい」の項目(p.480)に「堺の建て倒れ」の項目があるが、これも用例なし。『初期茶人の住環境-堺を中心に-』(「茶道聚錦 7」p.107)に「正徳3年(1713年)刊の浮世草子(『商人職人懐日記』)に、『京は着て果、大坂は喰て果、堺は家で果る』という諺が引かれている」という記述があった。「商人職人懐日記」の活字本は、「国書総目録」で「江戸時代文芸資料 2巻」に収録されていることを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 8版)
- 辞典 (813 8版)
- 参考資料
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国書刊行会 編 , 西沢一風 著 , 国書刊行会 , 西沢一風. 江戸時代文芸資料 第2. 国書刊行会, 1916.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I003878289-00 -
中村昌生 [ほか]編集 , 中村, 昌生, 1927-. 茶道聚錦 7. 小学館, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001714444-00 , ISBN 4093840075
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国書刊行会 編 , 西沢一風 著 , 国書刊行会 , 西沢一風. 江戸時代文芸資料 第2. 国書刊行会, 1916.
- キーワード
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- 堺
- ことわざ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000219653