レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年06月24日
- 登録日時
- 2005/06/24 16:03
- 更新日時
- 2018/11/22 18:21
- 管理番号
- 5407
- 質問
-
人から「地震 雷 火事 親父」の「親父」はもともとは強風という意味だったといわれた。語源を知りたい。
- 回答
-
次の3点には項目として取り上げられていなかった。
・ことわざ大辞典 故事・俗信 小学館 1982.2
・故事成語ことわざ事典 石田博/編 雄山閣出版 1975
・故事成語名言大辞典 鎌田正/著 大修館書店 1988.10
次の4点には項目として取り上げられていたが、
”世の中でおそろしいものを順番に並べた表現”という意味の説明があるだけで、語源に関する記述はなかった。
・日本歴史災害事典 北原糸子/編 吉川弘文館 2012.6
・日本国語大辞典 日本国語大辞典第二版編集委員会/編 小学館 2000.12
・決まり文句語源辞典 堀井令以知/編 東京堂出版 1997.9
・故事ことわざの辞典 尚学図書/編 小学館 1986.1
・ (新編)故事ことわざ辞典 鈴木棠三/編 創拓社 1992.8
インターネットでは、利用者が言うように”「山嵐(やまじ)=台風」がいつのまにか「親父(おやじ)」に変わった”等の説がいくつも確認されるが、いずれも出典なし。
後で当館蔵書
・サザエさんをさがして 朝日新聞be編集部/編 朝日新聞社 2005.12
p.108-109に次の記述を確認
「・・・『地震、雷、火事、おやじ』のおやじは、オオヤマジ(大きい風=台風)がなまったという説もある」、と『お天気生活事典』などの著書がある福井地方気象台防災業務課長の平沼洋司さん(59)は話す。」
(※この文章は2004年秋頃の「朝日新聞(週末版)土曜be」に掲載されたもの)
なお、ここで紹介されている『お天気生活事典』も確認したが、『地震、雷、火事、おやじ』に関する記述は発見できなかった。
(関連事例)
・「四十五十は鼻垂れ小僧…」の続きを知りたい。 (出雲市立出雲中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000036930
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813)
- 社会福祉 (369)
- 参考資料
- キーワード
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- 日本語 -- 慣用語 -- 辞書
- 故事熟語 -- 辞書
- 諺 -- 辞書
- 気象
- 災害予防
- 語呂合わせ
- 言語遊戯
- ことば遊び
- 言い回し
- 災害-日本-歴史-便覧
- 国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
- 照会先
- 寄与者
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- 出雲市立出雲中央図書館
- 牛久市立中央図書館
- 備考
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○定番事例。メディアで取りあげられた話題。
○2013/7/10 牛久市立中央図書館様より次の情報をいただきました。
『成語大辞苑』(主婦と生活社/1995)のp526には以下のような記述がありました。
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地震 雷 火事親父
【意味】この世で、特に怖いものを順に並べたことば。
【解説】
かつて、父親は一家の大黒柱として重んじられ、権威をもっていた。ところが今や世に「雷親父」
「頑固親父」が減って、頼りない父親が増えたかに見える。父親の怖さも低下して、「地震・雷・火事」の
次になど、とうてい肩を並べられなくなったという声を聞く。
明治・大正・昭和の三代にわたって活躍した弁護士で、戦後は三鷹事件、松川事件などの弁護にも立った
山崎今朝弥(やまざきけさや)(1877~1954)の著書に『地震、憲兵、火事、巡査』というのがある。
いうまでもなく「地震雷火事親父」をもじったもの。彼は、関東大震災直後に最も恐ろしいと思ったものを
並べたのだという。この書の中には「地震、流言、火事、暴徒」と題して、当時の世論を論じた文章もある。]
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人から「地震 雷 火事 親父」の「親父」はもともとは強風という意味だったといわれた。語源を知りたい。(香川県立図書館)
https://t.co/qCdXdPFBjd
国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
https://twitter.com/crd_tweet/status/762833495169257473
2016年8月9日
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000022726