①では、両面の見本がフルカラー写真で掲載されている。オモテ面は「沖縄県那覇市の首里城の守礼門。」、ウラ面は「『源氏物語絵巻 第38帖鈴虫』の絵図と源氏物語の作者である紫式部の肖像。」と説明されている。
②では、2011年時点で有効な紙幣として、2000円紙幣が紹介されている。両面の見本がフルカラー写真で掲載されているとともに「日本で初めての2000円札です。おもては沖縄県那覇市にある首里城の守礼門,うらは『源氏物語絵巻』の一場面の絵からです。」と説明がある。
③では、「Q6 新しいお札(千円)のデザインは?(弐千円札は?)」「Q8 なぜ弐千円札が発行されたの?」「Q17 弐千円札の守礼門ってなに?」などの疑問に国立印刷局が回答するQ&A方式で紹介されている。
Q6の回答では、絵柄についての説明と、弐千円札で初めて使われた「パールインキ」や「潜像模様」といった偽造防止技術についての解説および写真が掲載されている。
Q8の回答では、発行の経緯について「西暦2000年にちなみ、2000年7月に沖縄県などで開催された主要国首脳会議(沖縄サミット)の時に発行された」と説明されている。
Q17の回答では、守礼門についての詳しい解説と写真が掲載されている。
その他、お札の写真を発行開始年順に並べた「お札の年表」や国立印刷局でお札をつくる過程を紹介した「お札のできるまで」というページもある。
④の「2千円券の登場」の項目では「平成12年には、千年紀ミレニアムを記念すると共に、折から沖縄で開催されたサミットの行事に併せて、表面に沖縄・首里の守礼門を描いた「D弐千円券」が発行されました。」と説明されている。また「2」の単位のお札が発行されたのは戦後初ということや、裏面の源氏物語絵巻についての解説、最新の偽造防止技術が盛り込まれていることについても紹介されている。
「日本のお札に見る女性像」の項目では、裏面に描かれた紫式部についての言及がある。「その肖像は13世紀の鎌倉時代に描かれた「紫式部日記絵巻」の中のものを採用しています。」と元絵の場面が解説されている。
「肖像を描いていないお札」の項目では、弐千円札について「これは沖縄で開催される2000年のサミットまでに製造発行するためには、肖像選定に時間がかかるのを避けたことや、沖縄を代表する守礼門をアピールする狙いがあったものと思われます。」との推測と「しかし裏面には、源氏物語絵巻の冷泉院と光源氏の姿、また紫式部日記絵巻の中の紫式部の図柄が印刷されており、肖像ではありませんが、人物を用いていると言えます。」との説明がある。
「「2」の単位のお札」の項目では、弐千円札が戦後初めて発行されたことを言及するとともに、昔に使われていたお札の中から「2」の単位がつくお札を紹介している。