レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年09月24日
- 登録日時
- 2015/03/10 15:58
- 更新日時
- 2015/05/01 14:18
- 管理番号
- 埼浦-2014-091
- 質問
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解決
レオン・ワルラスについて書かれた本が見たい。特に協同組合主義者だったことがわかるものがよい。
- 回答
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レオン・ワルラスが協同組合運動に関わっていたという記述がある回答プロセス中の資料を紹介した。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈ワルラス〉で検索
ア 『ワルラス(経済学者と現代 5)』(柏崎利之輔著 日本経済新聞社 1977)p42-43 「協同組合活動」の項あり。1865-1868年の協同組合活動について記載あり。
イ 『ワルラスの経済思想 一般均衡理論の社会ヴィジョン』(御崎加代子著 名古屋大学出版会 1998)p26-27 「アソシアシオン運動」の項あり。上記アと同時期に関する記述あり。p75-89 「第4章 純粋経済学の方法とアソシアシオン」あり。p100-102「アソシアシオンと資本形成」の項あり。
ウ 『経済思想史読本』(水田洋編 玉野井芳郎編 東洋経済新報社 1978)p182 協同組合運動に関する論説を発表したこと、協同組合の機関紙『ル・トラヴァイユ』を刊行したことの記述あり。
2 《Google》を〈ワルラス & 協同組合〉で検索
根岸国孝著「レオン・ワルラスの協同組合学説」(『一橋論叢 7(5)』p504-525 一橋大学 1941.5)
《一橋大学機関リポジトリ》で全文閲覧可能(PDF)。(http://hdl.handle.net/10086/5017 一橋大学 2014/09/20最終確認)
3 《Googlebooks》を〈ワルラス & 協同組合〉で検索
『協同組合および農協に関する文献の目録 1984年』(全国農業協同組合中央会 1986)p70「協同組合思想の源流と展開/昭和58年度大会討論報告」(協同組合研究 3-2 84-4)あり。その中に「報告(2)フランス初期協同組合運動とワルラス(中久保邦夫)」あり。(県立図未所蔵)
4 《一橋大学機関リポジトリ》を〈ワルラス〉で検索
ア レオン・ワルラス著、御崎加代子訳「レオン・ワルラス自伝資料」(『一橋大学社会科学古典資料センター Study Series 25』p132 一橋大学社会科学古典資料センター 1991) PDFで全文閲覧可能。
p3「彼は人民アソシアシオン(協同組合)運動に身を投じることになり、労働者の境遇改善に奔走する。」
p9「1865年の初め,私は協同組合に関する三度の講演を行い(略)」「1866-67年67-68年の2年間に公刊された『労働(Le Travail)協同組合運動雑誌』という雑誌の発刊と編集に協力し」「割引金庫の経営者という資格で、私は消費、生産および信用協同組合への協力を惜しまなかった。」
p15 「レオン・セイは協同組合運動におけるワルラスの協力者となり、協同組合雑誌『労働』をワルラスと共同編集して公刊した。」
(http://hdl.handle.net/10086/16617 一橋大学 2014/09/21最終確認)
イ 御崎加代子著「ワルラスと人民アソシアシオン : 「組織された自由競争」への道」(『一橋論叢 105(6)』p805-821 日本評論社 1991)PDFで全文閲覧可能。
p805「ワルラスは、(中略)人民アソシアシオン(協同組合)の活動に携わっている。」
p806「ワルラスと協同組合運動についての研究文献は内外共に数が少ないが,(中略)国内では、中久保邦夫氏の「Leon Walrasと協同組合運動」『六甲台論集』第25巻第4号(1979年1月)を初めとする諸研究がある。」
p810-811「彼はその後、新聞記者,鉄道会社書記などを経て、1863年ごろから協同組合運動に興味をもち始め、それに参加するようになる。」
p813「「私は協同組合運動を,科学の基準にかけようとし、その一般的傾向と個別的手続きを政治社会経済学の原理の支配に従わせようとしました」以上のようなワルラスのアソシアシオン構想を(略)」
(http://hdl.handle.net/10086/12507 一橋大学 2014/09/21最終確認)
『六甲台論集 25(4)』(神戸大学大学院研究会 1979 国会図蔵)
5 前掲書『ワルラスの経済思想 一般均衡理論の社会ヴィジョン』(御崎加代子著 名古屋大学出版会 1998)の参考文献より
ア 御崎加代子著「ワルラスの生涯(上)」(『経済セミナー(490)』p56-59 日本評論社 1995)
協同組合に関する記述はないが、p59に「日本語の文献でワルラスの生涯をわかりやすく説明しているもの」として「安井琢磨「ワルラス」(1937年)(『安井琢磨著作集』第1巻、創文社、1970年所収)、柏崎利之輔『ワルラス-経済学者と現代5』(日本経済新聞社、1977年)、福岡正夫「レオン・ワルラス-生誕150年にちなんで」(「三田学会雑誌」78巻4号、1985年)」の3点があげられている。
イ 御崎加代子著「ワルラスの生涯(下)」(『経済セミナー(491)』p64-68 日本評論社 1995.12)
p65に協同組合に関する記述あり。
6 前掲書(御崎加代子著「ワルラスの生涯(上)」(『経済セミナー(490)』p56-59 日本評論社 1995.11))で紹介されていた文献
ア 「安井琢磨著作集 1 (ワルラスをめぐって)」(安井琢磨 創文社 1970 県内公共図蔵)
イ 『ワルラス 経済学者と現代 5』(柏崎利之輔著 日本経済新聞社 1977)調査済
ウ 福岡正夫著「レオン・ワルラス-生誕150年にちなんで」(『三田学会雑誌 78(4)』p317-349 慶応義塾経済学会 1985 国会図蔵)
- 事前調査事項
- NDC
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- 経済学.経済思想 (331 9版)
- 参考資料
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- 『ワルラス(経済学者と現代 5)』(柏崎利之輔著 日本経済新聞社 1977)
- 『ワルラスの経済思想 一般均衡理論の社会ヴィジョン』(御崎加代子著 名古屋大学出版会 1998) , ISBN 4-8158-0351-X
- 『経済思想史読本』(水田洋編 玉野井芳郎編 東洋経済新報社 1978)
- 『一橋論叢 7(5)』p504-525 一橋大学 1941)
- 『協同組合および農協に関する文献の目録 1984年』(全国農業協同組合中央会 1986)
- 『一橋大学社会科学古典資料センター Study Series 25』p1-32 一橋大学社会科学古典資料センター 1991)
- 『一橋論叢 105(6)』p805-821 日本評論社 1991)
- 『経済セミナー(491)』p64-68 日本評論社 1995)
- キーワード
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- Walras Léon(ワルラス レオン)
- 協同組合
- 経済思想
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000168842