当館の人名典拠を”スチムソン”で検索すると”スティムソン、H.L(Stimson,Henry Lewis 1867-1950)”とわかる。米国フーヴァー政権下の国務長官(任期:1929~1933年)。タイトルに<スチムソン>を入れると資料1がヒット、著者名に<スティムソン>を入力し検索して2件ヒットしたうち資料2を関連資料として確認したが、「不戦条約と極東におけるアメリカの立場」のタイトルで1933年4月に発表された、別の論文しか掲載されていなかった。
[雑索](NDL-OPAC 雑誌記事索引)や[MAGAZINE PLUS]で、キーワード<極東の危機>、著者<スチムソン>を検索するが、該当のものはない。
手がかりを得るためにインターネットのサーチエンジン[Google]で、<極東の危機>を検索したところ、「『極東の危機』 (中央公論・別冊附録) 著者名:スチムソン著 清沢洌訳 出版元:中央公論社 刊行年:昭和11」という記述を見出すことができた。(最終検索日:2010年1月26日)
そこで当館所蔵の『中央公論』の昭和11年分を見たところ11月号の表紙・目次に「『極東の危機』 (訳者:清沢洌) 別冊付録」という記述があった。しかし当該の別冊附録は当館では所蔵していない。
[NDL-OPAC]をタイトル<極東の危機>で検索したところ、和図書単行本として受け入れられている下記の資料2点があった。
『極東の危機』 スチムソン著 清沢洌訳 中央公論社 1936 中央公論(第51年第11号(昭和11年11月) 別冊附録
『極東の危機』 スチムソン著 鈴木東民訳 改造社 1936 改造 別冊附録
当館所蔵の『改造』の昭和11年分を見たところ、11月号の表紙に「スチムソン著 『極東の危機』 別冊附録」、とあり、目次には原書名の「THE FAR-EASTERN CRISIS」も見える。しかしながら、この別冊附録も当館では所蔵していなかった。巻末の「編集だより」には「本号には思い切って、スチムソン著『極東の危機』を別冊附録とした。(以下略)」とあった。