レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/10/29
- 登録日時
- 2019/12/15 00:30
- 更新日時
- 2023/12/24 00:30
- 管理番号
- M19102911008096
- 質問
-
町内会の起源を知りたい。
- 回答
-
①『地域分権時代の町内会・自治会』によると、町内会の歴史をどこから始めるかいくつか議論はあるが、大きく分けると2つある。1つ目は行政上の何らかの全国的な制度の設立、例えば、江戸時代の五人組に根拠を求めるものである。2つ目は、地域住民の生活共同体のための自制的組織(自然村)に起源をみるものであると書かれている。
②『町内会』には、町内会という「名称としては昭和に入って一般化したものであるが、地縁によって結びつく小団体の系譜は、有名な江戸時代の五人組、古代の五保の制に求められる」と書かれている。
③『町内会の研究』では、町内会の源流として、応仁の乱の廃墟の中から、暴力に対抗し生活の安全を守るために隣保団結の地域団体組織である「町」が形成されていったと書かれている。それは、条坊制の「町」とは異なって、交差する街路をもって区切られた、街路をはさむ両側を以て一町を形成されたものだ、とある。
④『都市近隣組織の発展過程』によると、「日本の地縁組織は、時間的にも空間的にも変化に富むが、大きな流れとしては、中近世の惣村・惣町・町組・五(十)人組→江戸時代の結・講・組・仲間・町組・社・契約→明治政府による解体→自然的復活→大正10年以降、行政政策への取り込み→体制翼賛と隣組→戦後GHQによる解体→自然的復活という経過をたどっている」と書かれている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 地方自治.地方行政 (318 9版)
- 参考資料
-
-
①中田実『地域分権時代の町内会・自治会』 自治体研究社,2017,187p. 参照はp.61-62.
②中川剛『町内会 : 日本人の自治感覚』 中央公論社,1980,210p. 参照はp.141-145.
③岩崎信彦, 上田惟一, 広原盛明, 鯵坂学, 高木正朗, 吉原直樹『町内会の研究』 御茶の水書房,2013,607,5p. 参照はp.4-8.
④大内田鶴子『都市近隣組織の発展過程 : コミュニティ・ガバナンスの日米比較論』 春風社,2017,414p. 参照はp.59-63.
-
①中田実『地域分権時代の町内会・自治会』 自治体研究社,2017,187p. 参照はp.61-62.
- キーワード
-
- 町内会 自治会 近隣組織 地縁 歴史 起源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019102911030108096
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000270363