①『近未来科学ファイル20XX 3』では、以下のように記述がある。
・19世紀半ばころから、「コンピュータが発達していけば、人間の知能を人工的に表現できるのではないか」という考えが生まれた。「このことを最初に考えたのが、イギリスの数学者アラン・チューリングです。」
・「1956年にアメリカ東部で開かれた会議で、人間のように考える機械のことを人工知能とよぶようになり、人工知能の研究がどんどん活発になっていきました。」
・1950年代後半から1960年代に「迷路やパズルのようなものを解く人工知能が研究、開発されました。」「同様にある規則に従って動作するロボットや翻訳プログラムなどもつくられました。」
・1980年代に「コンピューターにある分野の専門知識を入れることで、コンピューターが専門家になったようにふるまうエキスパートシステムというプログラムが開発されました。」
・2010年代に「ビッグデータの中から必要な情報をさがすために、自然言語処理と機械学習という人工知能のプログラムが急速に発達しました。」
・2011年に「IBMが開発した人工知能ワトソンが、アメリカの有名なクイズ番組で人間のチャンピオンをやぶった」
・その他、人間と人工知能の対決は、1997年にIBMのチェスプログラム「ディープ・ブルー」が人間のチェスチャンピオンに勝利、2012年に将棋プログラムが元名人のプロ棋士に勝利、2016年に囲碁プログラム「アルファ碁」がヨーロッパの囲碁チャンピオンに勝利するという結果になっている。
②『世界にほこる日本の先端科学技術 3』では、1956年に「人工知能」という言葉を使い始めたこと、人間と将棋ソフトの対決の歴史、人工知能をもつ自動車の開発状況、人工知能をもつロボット「東ロボくん」が「大学入試センター試験」に挑戦するプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」について、説明されている。
③『考えるロボット』では、チューリング・テストという「機械にほんとうに知能があるかどうかを決めるためのテスト」や、人工知能をもったロボットの開発の歴史が説明されている。
④『脳のひみつにせまる本 3』では、1940~1950年代ごろから、脳のはたらきをまねてつくられたコンピューター上のシステム「ニューラルネットワーク」の開発がはじまったこと、「近年、このニューラルネットワークを何層にも重ねて複雑な判断をおこなうという「ディープラーニング」とよばれる技術が脚光をあびるように」なったことが説明されている。
⑤『ニュース年鑑 2017』では、「アルファ碁」との対決、「ディープ・ラーニングの手法を用いた」人工知能の開発、人工知能を「活用した自動運転車の商品化」について紹介されている。また、1956年にアメリカのダートマス会議で、該当のコンピューターシステムが「人工知能」と命名されたことも紹介されている。