レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年10月02日
- 登録日時
- 2010/12/08 12:51
- 更新日時
- 2010/12/17 18:40
- 管理番号
- 9000006817
- 質問
-
解決
ロゼッタ・ストーンが発見されたエジプトの都市ラシードの名前の由来と、ラシードになる前の地名を知りたい。
- 回答
-
ラシード(Rashid)は、870年頃ボルビタイネ(Bolbitine)の名で建設された。ラシードという名は、イスラム帝国アッパース朝第5代カリフのハルン・アル・ラシード(ハールーン・アッ・ラシード)にちなんで付けられた。
- 回答プロセス
-
1.『世界大百科事典』第29巻(平凡社 2007年)の「ラシード」の項に「ローマ時代のストラボンの地理書によるとボルビティネBolbitineと呼ばれ、町は現在よりもっと北にあった」とある。ラシードの由来はなし。
2.『外国地名レファレンス事典』(日外アソシエーツ編集・発行 2006年)には旧名「ボルビタイネBolbitine」とある。ラシードの名の由来はなし。
3.2.で掲載事典として記載されているもので、所蔵資料にあたる。
・『世界地名語源辞典』(蟻川明男著 古今書院 1993年)p457には「Rashid ハルン・アル・ラシッド」「800年頃ラシッドが建設」とある。旧地名についてはなし。
・『コンサイス外国地名事典』(三省堂編・発行 1985年)p1094には「古称 ボルビタイネBolbitine」とある。ラシードの名の由来はなし。
・『世界地名情報事典』(辻原康夫編著 東京書籍 2003年)p455には、「870年ころボルビタイネの名で建設」「由来 アッパース朝第5代カリフのハルン・アル・ラシードにちなむ」とある。
4.『地球の歩き方』E02 エジプト(「地球の歩き方」編集室編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2009年)p346には、ロゼッタの紹介があるが、地名の由来などは書かれていない。『エジプト(ナショナルジオグラフィック海外旅行ガイド)』(アンドリュー・ハンフリーズ著 日経ナショナルジオグラフィック社 2002年)p170-171にも、ロゼッタの紹介があるが地名の由来等は記述なし。
5.ハールーン・アッ・ラシードについては、『世界伝記大事典』世界編 第8巻(ほるぷ出版 1981年)p38-40、『ブリタニカ国際大百科事典』第15巻(フランク・B・ギブニー編 TBSブリタニカ 1995年)p254-255、『岩波イスラーム辞典』(大塚和夫編集 岩波書店 2002年)p792、『アラビアン・ナイト(東洋文庫)』第1巻(前嶋信次訳 平凡社 1979年)索引p9などに記載があるが、地名ラシードとの関係については見つけられなかった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- アフリカ (294 9版)
- 参考資料
-
- 『世界地名語源辞典』(蟻川明男著 古今書院 1993年) (p457)
- 『世界地名情報事典』(辻原康夫編著 東京書籍 2003年) (p455)
- 『コンサイス外国地名事典』(三省堂編・発行 1985年) (p1094)
- 『世界大百科事典』第29巻(平凡社 2007年) (p347)
- 『世界大百科事典』第29巻(平凡社 2007年) (p1060)
- キーワード
-
- ラシード
- ロゼッタ
- ボルビタイネ
- ロゼッタ・ストーン
- エジプト
- イスラム帝国
- 地名
- ハールーン・アッ・ラシード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- ハールーン・アッ・ラシード(Harun al-Rashid)は、イスラム帝国アッパース朝第5代カリフ(在位786-809)で、アッパース朝全盛期の統治者。「アラビアン・ナイト」には、アッラシードが現れて重要な役割を果たす物語が50余り収められている。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- アフリカの歴史
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000074828