レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年04月04日
- 登録日時
- 2020/06/30 18:57
- 更新日時
- 2020/07/02 15:59
- 管理番号
- 気仙沼2020-001
- 質問
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解決
宝暦二年、気仙沼の春日丸が漂流した。船員たちが日本へ帰還した後、船員たちの記録がとられていた。仙台藩はその方々が亡くなるまでマークしていたが、船員たちが帰還してから死亡するまでの詳細が分かる資料があれば確認したい。
- 回答
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帰還後の船員の詳細が分かる資料はなし。
以下の資料には、一部の船員たちの死亡に関する簡易的な記述あり。
1.『船頭伝兵衛漂流記覚書』
p36に船員の弥惣太及び六助、p38に源之助の死亡時期の記載あり。
2.『三陸の海の文化を求めて』(宮城県図書館所蔵)
p28に船頭である伝兵衛の死亡時期の記載あり。
3.『仙台郷土研究 第3巻第12号』
p25に船頭である伝兵衛の死亡時期の記載あり。
- 回答プロセス
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1.館内検索システムにて『船頭伝兵衛漂流記覚書』を見つける。
内容を確認したところ、船員たちが帰還してから死亡するまでの詳細は分からなかったが、p36に船員の弥惣太及び六助、p38に源之助の死亡時期の記載を確認。
2.宮城県内図書館総合目録にて「春日丸」を検索し、宮城県図書館所蔵の『三陸の海の文化を求めて』を見つける。
相互貸借で本館に取り寄せし、内容を確認。船員たちが帰還してから死亡するまでの詳細は分からなかったが、p28に船頭である伝兵衛の死亡時期の記載を確認。
3.宮城県内図書館総合目録にて「春日丸」を検索し、仙台市図書館所蔵の『仙台郷土研究 第3巻第12号』を見つける。
本館にも同じ資料があったため、内容を確認。船員たちが帰還してから死亡するまでの詳細は分からなかったが、p25に船頭である伝兵衛の死亡時期の記載を確認。
本館の調査では帰還後の船員の詳細が分かる資料が見つからなかったため、宮城県図書館に調査を依頼。
以下の資料を確認していただいたが、船員たちが帰還してから死亡するまでの詳細が分かる記載はなかった。
資料1 西田耕三編『春日丸船頭伝兵衛漂流記』耕風社, 1992.6【K290.9/ニ1】
資料2 川島秀一『はやわかり気仙沼・大島漁村誌』気仙沼・大島漁村文化研究会, 2014.2【K296.3/142】
資料3 気仙沼市史編さん委員会編『気仙沼市史 3』気仙沼市, 1990.3【K263.6/ケ3/3】
資料4 気仙沼市史編さん委員会編『気仙沼市史 5』気仙沼市, 1997.3【K263.6/ケ3/5-2】
資料5 西田耕三編『ドキュメント気仙沼市・舟山市友好都市締結』気仙沼舟山友好協会, 1997.11【K319/97Y】
資料6 仙台市博物館編『漂流』仙台市博物館, 1998.9【K290.9/989】
資料7 荒川秀俊編『日本漂流漂着史料』地人書館, 1962【299/ア1】
資料8 加藤貴校訂『漂流奇談集成』国書刊行会, 1990.5【291.09/ヒ2】
資料9 石井研堂編『異国漂流奇譚集』新人物往来社, 1971【299/イ1】
資料10 林復斎『通航一覧 第5巻』図書刊行会, 1913【210.18/ハ1/5】
資料11 『漂客談記』 寫本 3册 27.3cm【KM299/ヒ2】(『宮城県図書和古書目録』2313)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 地理.地誌.紀行 (290)
- 日本 (291)
- 参考資料
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西田耕三 著 , 西田, 耕三, 1933-. 船頭伝兵衛漂流記覚書 : 西田耕三著作集. 耕風社, 1993.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002301497-00 -
木村勝行/著 , 木村/勝行. 三陸の海の文化を求めて : 三陸観音紀行. 大船山本増寺, 2002.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I070560849-00 -
千葉 忠右衛門 , 千葉 忠右衛門. 気仙沼の春日丸漂流始末. 仙台郷土研究会, 1933. 仙台郷土研究 3(12) p. 21-25
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000054-I000072212-00
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西田耕三 著 , 西田, 耕三, 1933-. 船頭伝兵衛漂流記覚書 : 西田耕三著作集. 耕風社, 1993.
- キーワード
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- 春日丸
- 漂流
- 仙台藩
- 照会先
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- 宮城県図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000283773