レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年02月08日
- 登録日時
- 2008/09/25 14:59
- 更新日時
- 2018/08/31 17:56
- 管理番号
- 県立K2006-291
- 質問
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解決
山内家の家紋の白黒一字紋について由来や意味合いを知りたい
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
次の資料を紹介した。
①『近世大名の誕生 山内一豊 その時代と生涯』 p.13
山内家には<丸三葉柏紋><白黒一字紋><五三桐紋><立波紋>など複数の家紋があり、それぞれについて解説されていた。
それによると<白黒一字紋>は鎌倉時代に山内を称しはじめた俊通の頃からの紋らしいと分かる。「一」という字は「カツ」とも
発音され、これが「勝つ」に通じることから武家の名乗りや家紋に好んで用いられたそうである。
ちなみに山内家の家紋として著名な<丸三葉柏紋>については使用開始時期がはっきりせず、祖父・久豊時代、父・盛豊時代、
鎌倉時代など諸説あるようである。
②『日本紋章学』 p.173-174, p.1261-1271, p.543-560
著者の沼田頼輔は山内家家史編纂所で編纂主任を務めており、山内家の家紋についても詳しく述べられている。
家紋は一名字に一紋章が原則であるが、賜与・譲与・奪取・借用などによって複数の家紋を持つに至る場合があり、
山内氏は9種類の家紋を用いたとある。こうした場合、名字の目印として公に用いたものを定紋、その他のものを替紋といい、
山内家の場合は三柏が定紋、白黒一字紋は替紋とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- 『近世大名の誕生』 土佐山内家宝物資料館/編・発行 2001
- 『日本紋章学』 沼田頼輔/著 新人物往来社 1972
- キーワード
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- 家紋
- 山内家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000047593