レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月29日
- 登録日時
- 2010/01/29 15:32
- 更新日時
- 2018/09/27 16:27
- 管理番号
- 10892
- 質問
-
未解決
幕末に、学者が派遣され白峯陵を調査したとの記述のある資料を所蔵しているか。
- 回答
-
次の資料を見たが、学者が派遣され御陵などを調査したとの記述を見つけることはできなかった。
・『香川県史 4(通史編 近世2)』(香川県/編 四国新聞社 1989年)の目次
・『香川県史 別編2(年表)』(香川県/編 四国新聞社 1991年)の嘉永以降の部分
・『坂出市史 年表』(坂出市史編さん委員会/編 坂出市 1988年)の嘉永以降の部分
なお、明治になり、白峰に大納言中院通富が勅使とし派遣されたことについては、次の資料に記述があった。
・『白峯寺古文書等緊急調査報告書 昭和49年度』(香川県教育委員会/編・発行 1975年)
〔当館請求記号:K0298 K1 2〕
「はじめに」の「神仏分離と白峰神社=頓証寺殿」に、次のような記述がある。
「政府は頓証寺の上皇の御神霊を、京都の白峰神社に御移し申すこととし、明治元年八月大納言中院
通富を勅使とし、副使三条西少将公充と共に讃岐に遣わし、白峰頓証寺の御神霊の僧形の御肖像一幅と、
御遺愛の笙(しょう)一管を、神輿に納め京都に帰り、飛鳥井町の白峰神社に安置し奉った。」(7頁)
・『官幣大社白峯神宮御由緒書』(官幣大社白峯神宮社務所/編・発行 1940年)
〔当館請求記号:K1753 K1〕
本書は、孝明天皇が、京都に造営し、明治天皇が、坂出の地から崇徳天皇の霊を移した白峯神宮の、
由緒を記していて、「崇徳天皇の御聖徳」の章に、「明治天皇には 先帝の御遺旨を継がせられ勅使
正二位大納源朝臣通富を讃岐国 白峯御陵に参向せしめ・・・」の記述がある。(4頁)
また、白峰に大納言中院通富が勅使とし派遣されたことを記録した史料が、『坂出市史 資料』に翻刻されている。
・『坂出市史 資料』(坂出市史編さん委員会/編 坂出市 1988年)
〔当館請求記号:K2510 S1 2-1〕
「一八一 勅使下向通達留」(837~838頁)
「一八三 御勅使下向ニ付人馬御宿割」(840~842頁)
「一八四 勅使拝観日誌」(843~845頁)
「一八五 神輿奉迎奉送記」(846~847頁)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 四国地方 (218)
- 参考資料
- キーワード
-
- 白峯陵
- 崇徳上皇 崇徳天皇 (1119-1164)∥ストク テンノウ
- 大納言中院通富
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター様から
次の情報をいただいた。
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東京大学史料編纂所データベースの維新史料綱要データベースで検索しますと
下記の4件の記録がヒットしました。
東京大学史料編纂所 データベース
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
維新史料綱要データベース
【区分】 維新史料綱要
【編/冊/頁】 9巻 344頁
【和暦年月日】 明治1年8月18日(18680080180)
【綱文内容】 高松藩主松平頼聡「讃岐守」宗徳天皇陵「白峰陵・讃岐国綾歌郡松山村」修復の工事を助けんことを請ふ。尋で「二十四日」之を聴す。
【人名】 松平頼聡,宗徳天皇
【官職】 高松藩主,讃岐守
【地名】 讃岐国
【事項】 宗徳天皇陵,白峰陵
【区分】 維新史料綱要
【編/冊/頁】 9巻 347頁
【和暦年月日】 明治1年8月19日(18680080190)
【綱文内容】 勅使中院通富「権大納言」・同三条西公允「左近衛権少将」を讃岐白峰陵に遣して、崇徳天皇の神霊を京都に迎へしむ。尋で「二十六日」通富等、神霊を奉じて京都に還る。
【人名】 中院通富,三条西公允,崇徳天皇
【官職】 権大納言,左近衛権少将
【地名】 讃岐国,京都
【事項】 勅使,白峰陵,神霊
【区分】 維新史料綱要
【編/冊/頁】 9巻 486頁
【和暦年月日】 明治1年9月25日(18680090250)
【綱文内容】 高松藩主松平頼聡「讃岐守」の崇徳天皇陵「白峰陵」守衛及神霊京都還幸の事に服せしを賞し、特に狩衣一領を賜ふ。
【人名】 松平頼聡,崇徳天皇
【官職】 高松藩主,讃岐守
【地名】 京都
【事項】 崇徳天皇陵,白峰陵,神霊
【区分】 維新史料綱要
【編/冊/頁】 10巻 8頁
【和暦年月日】 明治2年1月12日(18690010120)
【綱文内容】 高松藩主松平頼聡「讃岐守」の白峰陵「崇徳天皇陵・讃岐国綾歌郡松山村」芝村藩主織田長易「摂津守」の畝傍山東北陵「神武天皇陵・大和国高市郡白橿村」の修理を助けし功を賞して、物を賜ひ、藩士の事に従ひし者に金を賜ふ。高徳藩主戸田忠至「大和守・山陵修復御用」及館林藩主秋元志朝「刑部大輔・同上」にも同じく賞賜す。
【人名】 松平頼聡,崇徳天皇,織田長易,神武天皇,戸田忠至,秋元志朝
【官職】 高松藩主,讃岐守,芝村藩主,摂津守,高徳藩主,大和守,山陵修復御用,館林藩主,刑部大輔
【地名】 讃岐国,松山,大和国,白橿
【事項】 白峰陵,崇徳天皇陵,畝傍山東北陵,神武天皇陵,功賞,賜金,賞賜
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- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062650