レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/11/20
- 登録日時
- 2022/03/30 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M22020416215168
- 質問
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①『日生を歩く』の中で、第二次世界大戦中に米軍の戦闘機が墜落し、和気郡日生町(現・備前市)の鶴島に漂着したアメリカ飛行士の遺体を島の女性が埋葬したという出来事が紹介されている。この出来事が掲載された新聞記事が見たい。
- 回答
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①『日生を歩く』には、出来事の概要がまとめられている。記事は朝日新聞に掲載されていると書かれている。女性の名前は前田とみさんで、鶴島には彼女の顕彰碑が建てられたとある。
②『朝日新聞』(1964年10月22日付朝刊)には、出来事の詳細が紹介されている。漂着したアメリカ兵の水死体を埋葬した前田とみさんの話が掲載されており、アメリカ兵の遺骨を身内の人に届けたいと話している。
③『朝日新聞』(1964年10月23日付朝刊)にも②と同様の内容の記事が掲載されている。
④『朝日新聞』(1964年12月7日付夕刊)には「朝日新聞・明るい社会賞」を受賞した人として前田とみさんが紹介されている。②③と同様に出来事の紹介と、米兵を「アメリカにある無名戦士の墓に葬ってあげたい」と東京のアメリカ大使館に連絡を頼んだとある。
⑤『朝日新聞社史 資料編』によると、「朝日・あかるい社会賞」とは、「大阪本社創刊80年、東京本社70周年の記念事業として昭和33年に創設。社会を明るくするために教育・文化・社会福祉・保健衛生・交通通信・災害防止などの分野で黙々と努力した行為であって、朝日の紙面に掲載されたもの(読者からの通報によるものも含む)について、その個人または団体に贈呈する。」と書かれている。
⑥『朝日新聞 岡山版』(1965年1月13日付朝刊)には、飛行士の遺骨は米軍立川基地の戦死者身元調査係ロイ・E・モーガンさんによって引き取られ、アメリカ・ワシントンのアーリントン無名戦士の墓に納められると書かれている。認識票が見つからなかったため、身元を確認できなかったとある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
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①前川満『日生を歩く』岡山 日本文教出版,2002,157p. 参照はp.32-33.
②「無名米兵の身内はどこ さがし求める岡山の一老女」『朝日新聞』(1964年10月22日付朝刊) 朝日新聞社.参照はp.14.
③「米無名戦士の身内捜す 岡山県の老女 19年間も続けた供養」『朝日新聞』(1964年10月23日付朝刊) 朝日新聞社.参照はp.14.
④「前田とみさん_明るい社会賞のひとびと」『朝日新聞』(1964年12月7日付夕刊) 朝日新聞社.参照はp.8.
⑤朝日新聞百年史編修委員会『朝日新聞社史 資料編』 朝日新聞社,1995,686p. 参照はp.372.
⑥「20年ぶりに故国へ 戦死した米軍飛行士の遺骨」『朝日新聞 岡山版』(1965年1月13日付朝刊) 朝日新聞社.参照はp.14.
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①前川満『日生を歩く』岡山 日本文教出版,2002,157p. 参照はp.32-33.
- キーワード
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- 太平洋戦争 第二次世界大戦 空襲 B29 顕彰碑
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022020416261615168
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000314267