レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20210121
- 登録日時
- 2021/07/06 00:30
- 更新日時
- 2021/10/08 14:07
- 管理番号
- 0401002704
- 質問
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解決
『大日本史』を編纂した「彰考館」には五十数名の事務方がいたとのこと。
その中の丸山雲平可済・佐々介三郎・安積澹泊の名前を含む十数名の名前の記録が載っている資料はないか?
- 回答
-
【国立国会図書館デジタルコレクション】
以下の①~③の資料には丸山・佐々・安積3名を含む「彰考館」に招聘された多数の人物の名前が書かれていた。
①~③はいずれも一般公開されており、インターネットで閲覧可能である。
①『近世日本国民史 徳川幕府上期 下巻』徳富猪一郎/著,民友社,大正13-14年(永続的識別子:info:ndljp/pid/1228433/273)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1228433/273
この資料のコマ番号296-298
※この資料は熊本県立図書館にも禁帯出の郷土資料として所蔵あり。
『近世日本国民史 第16巻 徳川幕府上期 下巻』徳富猪一郎/著,民友社,1925年
②『徳川光圀』高須芳次郎/著,新潮社,昭和16年(永続的識別子:info:ndljp/pid/1058159/54)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1058159/54
この資料のコマ番号59-61
③『正伝黄門光圀公』小島徳弥/著,教文社,昭和2年(永続的識別子:info:ndljp/pid/1110954/155)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1110954/155
この資料のコマ番号158-160
【県立図書館所蔵資料】
④『国史大辞典 7』国史大辞典編集委員会/編,吉川弘文館,1986年
p.505:しょうこうかん(彰考館)の項目に「多数の学者(通算百三十人前後)を招聘して執筆・校訂にあたらせた」「通常四十~五十人ほどの職員がいた」と記載されていたが、人物名は佐々十竹(宗淳)・安積澹泊など数名のみ記載あり。
⑤『徳川光圀(人物叢書新装版244)』鈴木 暎一/著,吉川弘文館,2006年
p.141に佐々十竹(じっちく)(宗淳(むねきよ)・介三郎)と丸山活堂(かつどう)(可澄・雲平(うんぺい))の名前が出てきた。
- 回答プロセス
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まずは「彰考館」そのものについて調べるため、『国史大辞典』を調査した。
「彰考館」の項目があり、そこにいた人物数名の名前が載っていた。
依頼者の質問の中にあった3人のうちの2人の名前も確認できたが名前の掲載は少数だった。
そこに挙げられていた参考文献も自館所蔵がなかったため、『大日本史』の編纂について書かれているものから調べようとしたが、「大日本史」をキーワードにするとその名の付く資料が多数ヒットして絞り込むのが難しかった。
そこで徳川光圀関連の自館所蔵資料をいくつかピックアップして見たところ、『徳川光圀(人物叢書)』の目次に「修史への熱意」という項目があり内容を確認すると「彰考館」に関する記述があった。
史館員として多数の人物が載っていて、依頼者の質問の3人の別名なども確認できた。
『国史大辞典』の参考文献資料が見れないかも含め、国会図書館デジタルコレクションも調査した。
「彰考館」で調査すると「彰考館蔵」や「彰考館蔵編纂」という情報のヒットも多く、それを除いた資料を選んで内容を確認し、回答にあげた資料が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 10版)
- 参考資料
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- 国史大辞典 7,国史大辞典編集委員会/編,吉川弘文館,1986.11 (p.505:しょうこうかん(彰考館)|0112596341|R/210/コ/)
- 徳川光圀,鈴木 暎一/著,吉川弘文館,2006.11 (p.141|0118373356|/281/ジ/244)
- 近世日本国民史 第16巻 徳川幕府上期 下巻,徳富 猪一郎/著,民友社,1925年 (0114321193|C/049/ト/(16))
- キーワード
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- 彰考館
- しょうこうかん
- 水戸藩
- 大日本史
- 安積澹泊
- あさかたんぱく
- 佐々介三郎
- さっさすけさぶろう
- 佐々十竹
- さっさじっちく
- 佐々宗淳
- さっさむねきよ
- 丸山雲平
- まるやまうんぺい
- 丸山活堂
- まるやまかつどう
- 丸山可済
- まるやまよしずみ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301389