レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/11/2
- 登録日時
- 2011/04/11 02:00
- 更新日時
- 2021/02/25 14:04
- 管理番号
- 中央-2010-17
- 質問
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江戸時代に、銭96文を100文として通用した「九六銭」と、計算上100文を100文とする「調銭(丁銭・長銭)」の両者の歴史と、両銭の計算方法について書いてある資料はないか。
- 回答
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以下の資料に書かれている。
資料1:p.27~57 「二 江戸時代の銭勘定」に「九六銭勘定」と「丁銭勘定」、「現代数学では解けない江戸の銭勘定」の項目があり、計算方法が解説されている。
p.58~76 「三 江戸庶民の生活に生きた九六銭勘定」
p.63~64にかけて、九六銭勘定は鎌倉時代から始められ、江戸時代には常識になったが、確実なことは不明との記述がある。
資料2:p.125~208 「第4章 15世紀末から17世紀初頭における貨幣の地域性」
p.147とp.154に日本での銭貨、すなわち孔の空いた銅銭は中世から近世に至るまで複数枚使用する場合、藁縄などで連結して使われていて、100枚を100文とする丁百法と九十七枚などの100枚に満たない枚数とする省百法に基づいて構成されていることが記述されている。
p.162~168 「伊勢神宮門前町における撰銭行為と基準的銭貨『九十六文銭』」
伊勢神宮周辺地域の貨幣流通について書かれたものだが、「九十六文銭」についての考察が記述されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 近世銭勘定或問 / 尾崎行也∥著 / 八十二文化財団 , 2008.9 ( 江戸庶民の生活史講座『江戸を生きる』 1 ) <210.50/5417/1>
- 【資料2】 貨幣の地域史 : 中世から近世へ / 鈴木公雄∥編 / 岩波書店 , 2007.11 <337.2/5046/2007>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000084413