以下の資料をご紹介します。
・『栃木県歴史人物事典』(栃木県歴史人物事典編纂委員会/編 下野新聞社 1995)
p.425-426「戸田香園」
略歴のほか、生没年、幼名、本名も掲載されています。
本文によれば、「宇都宮藩士(藩主の一門)、藩校教授、執政、二荒山神社宮司」等、幅広い分野で活躍した人物です。「香園と号し書画はもちろん漢詩、和歌にも長じ、文人との交わりも多く…」として、関わった書籍や石碑についても名称が挙げられています。
参考文献は『宇都宮二荒山神社誌 通史編 』(雨宮義人/著、宇都宮二荒山神社/編 宇都宮二荒山神社 1990)です。
・『下野文籍志 栃木県の人と書物』(高宮太郎/編 しもつけ社 1969)
この資料にも「戸田香園」の項があり略歴があります。(p.54)
ただし、前出『栃木県歴史人物事典』とは本名はじめ没年や業績が異なっており、記述内容の検証が必要です。
また、以下は当館未所蔵資料ですが、国立国会図書館デジタルコレクション所収資料からも情報を確認できました。
・『文武高名録 巻之2』(新井朝定 編,松本半兵衛 等訂 新井朝定 1893)※参加館公開
p.38-40「二荒山神社宮司戸田香園」の項があり、略歴や肖像画、香園の詠んだ歌が掲載されています。
(参考)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/778671 [2022年11月30日最終アクセス]
そのほか、戸田香園の揮毫した碑文については、以下の資料からも関連情報を確認しました。
・『宇都宮市の輯録いしぶみ』(瀧澤龍雄/著、発行 2012)
著者が宇都宮市内の碑石文を調査した結果をまとめたもので、それぞれの碑ごとに所在地、寸法、写真等が掲載されており、揮毫者の情報も確認できます。揮毫者名から関わった碑を調べる索引は付されていないため、戸田香園による碑を網羅したい場合には、全体を通読して確認する必要があります。ただし、「宇都宮市以外に所在する碑」の項もあり、こちらについては、「戸田香園撰文&書」として6件分を確認することが可能です。
なお、巻末の「人物・時事の一口メモ」に「戸田香園」の項があり、略歴とともに、「生存中に揮毫した碑文は、宇都宮で最も多い数である。」と記されていました。(※掲載ページに乱丁があり、関連情報はP.201と203に分かれて記されていますのでご注意ください。)