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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2015-039
事例作成日
(Creation date)
2014/11/11登録日時
(Registration date)
2015年06月04日 15時26分更新日時
(Last update)
2015年10月02日 18時07分
質問
(Question)
「旧約聖書」創世記2章10節に、「一つの川がこの園を潤すためエデンから出ており、そこから分かれて4つの源となっていた」とあり、その4つの源が2章11節にピション、2章13節第二にギホン、2章14節第三にヒデケル、2章14節第四にユーフラテスとある。このうち、ピション川とギホン川は、現代のどの川のことか知りたい。
回答
(Answer)
ピション川、ギホン川ともに諸説あり、正確な位置や現実の川との同定は困難であるようであるが、ピション川については、ナイル川、ガンジス川、アラビヤ湾、ペルシャ湾、パラコットス運河としている説等があり、ギホン川については、ナイル川とする説がある。また、乾燥して現在は存在していない涸れ川であるという説もある。
上記記載のある回答プロセス中の資料を紹介した。
回答プロセス
(Answering process)
1 所蔵資料を調査
『新聖書大辞典』(馬場嘉市編集 キリスト新聞社 1988)
 p1136〈ピソン〉「エデンの園を潤した四つの川の一つ。位置の同定はほとんど不可能である。」
 p387〈ギホン〉「1.エデンの園を潤した四つの川の一つ。その位置をめぐって種々の説が出されているが、正確な位置は不明である。」「2.エルサレムの東丘、ダビデの町の真下のケデロンの谷にある泉の名。」
 p197〈エデンのその〉「第1、第2の川については種々の説が出ているが、問題が多く正確な位置は不明である。しかし、ここで問題なのは、実在の地理を問題にしているのでなく、人間が神への不服従のために、楽園を追放される以前の神と人との完全な交わりにある状態を象徴していると見られる。」
『聖書事典』(相浦忠雄他編 日本基督教団出版局 1983)
 p328〈エデン〉「神が最初の人アダムのために設けた園で、生命の木と知恵の木があった。そこから四つの川ピソン、ギホン、ヒデケル、ユフラテが流れ出ていた。ユフラテはユーフラテス川、ヒデケルはチグリス川と考えられるが他の二つは不詳。」
 p404〈ギホン〉「エデンの園を潤していた四つの川の一つで、クシの全地をめぐっていた。クシは一般にエチオピヤをさすので、ギホンはナイル川とされる。
 p699〈ピソン〉「エデンの園の四つの川の一つ。その位置は不明。あるものは、これをアラビヤ湾およびペルシャ湾と同一視し、他の者は、古代スメルの都市エリドに近いパラコットス運河と同一視している。」
『旧約新約聖書大事典』(旧約新約聖書大事典編集委員会編 教文館 1989)
 p196〈エデン〉「エデンはまず第一に神話的もしくは半神話的な存在であるが、そこに流れる四つの川の描写により地理的説明が与えられている。そのうちのチグリス(ヒデケル)とユーフラテスは知られているが、他の二つの河川は同定しがたい。ギホンはおそらくヌビア地方を流れるナイル川を指し、ピソンは、アラビアと考えられるハビラの地と結びついている。」
 p364〈ギホン〉「半神話的な楽園の四つの川の一つ。その文脈によると、おそらくヌビア地方におけるナイル川と同定される」
 p983〈ピソン〉「楽園を流れる4河川の一つ。(中略)現実の河川のどれかを同定する事は不可能に近い」
『マクミラン聖書歴史地図』(Y.アハロニ、M.アヴィ=ヨナ著 原書房 1988)
 (図)14「エデンの園を流れる川」の項「ピションとギホンについてはいまだにはっきりしておらず、単に象徴的なものにすぎないのかもしれない。しかし上ナイル地方の古い名称クシュの地域の一つにハビラが挙げられていることから(創世記10 7)、それがナイル川の2つの大きな支流(青ナイルと白ナイル)を指しているとも考えられる。」とあり。
 巻末地名索引では、「ギホン(白ナイル?)」「ピション(青ナイル?)」となっている。
『聖書辞典 新共同訳』(キリスト新聞社 1995)
 p140「ギホン」「おそらく伝説的な川であろう。しかし、これをナイル川であるとする学者もある。」とあり。
 p423「ピション」「その位置については種々の異説がある。」とあり。
『聖書辞典』(新教出版社 1984)
 p140「ギホン」「クシは一般にエチオピヤを指すものと考えられ、ギホンはナイル河のことと思われる。」
『新*カトリック大事典 2』(上智学院新カトリック大事典編纂委員会編 研究社 1998)
 p179「ギホン」の項 「クシュ地方を流れる川。一般にクシュはエチオピアと同意なので、これはナイル川を指すと思われる。」とあり。
『ヘブライ語聖書対訳シリーズ 1 創世記』(ミルトス・ヘブライ文化研究所編 ミルトス 1990)
 脚注について、a、bの記号は「訳語や語根のとらえ方に二つ以上の意見がある場合」とある。
 p25-6 創世記2章11-14節
 「第一の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。」
 「第二の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。」
 「第三の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第四の川はユーフラテスであった。」
 脚注に、ピションについて「=a「ナイル川」、b「ガンジス川」」ギホンについて「=どこの川を指すか不明」クシュは「=エチオピアとも。」とあり。

その他調査済資料
『聖書考古学大事典』(M.アヴィ・ヨナ、小川英雄〔ほか〕訳 講談社 1984)
『古代オリエントの法と社会 旧約聖書とハンムラピ法典』(H.J.ベッカー著 鈴木佳秀訳 ヨルダン社 1989)
『聖書を歩く 旧約聖書の舞台をめぐる旅 上』(ブルース・ファイラー著 黒川由美訳 原書房 2004)
『聖書の歴史地図 カラー』(伊藤淑美、いのちのことば社出版部訳 いのちのことば社 1991)
『地図と絵画で読む聖書大百科 ビブリカ』(バリー・J.バイツェル監修 山崎正浩他訳 創元社 2008)
『新教/タイムズ聖書歴史地図』(ジェイムズ・B.プリチャード編 新教出版社 1993)
『聖書 その歴史と現実』(I.A.クルイベリヨフ著 宮本延治訳 恒文社 1991)
『聖書地理』(チャールズ・F.ファイファー著 森博共訳 聖書図書刊行会 1978)
『聖書の歴史地理』(デニス・ベイリー著 左近義慈訳 創元社 1977)

2 インターネットでの調査
《ウィキペディア》「ピション川」の項( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%B7%9D  ウィキメディア財団 2014/11/11最終確認)
 「どの川を指すのかは確定されていないが、インダス川であるという見解もあった。U・カースト(U.Cassuto)はピション川とギホン川をナイル川を形成する二つの流れであると仮定している。E・A・シュパイザー(E.A.Speiser)はエデンの園に至るまえに、4つの支流があったと考える。その4つの川がエデンで一つになり、園を潤していたと解釈する。 ピション川とギホン川が乾燥して現在は存在していない涸れ川であるという説もある。」とあり。
「ギホン」の項( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%9B%E3%83%B3  ウィキメディア財団 2014/11/11最終確認)
「1.エデンの園を潤していた四つの川のうちの一つ。クシュ地方全域を巡っていた(創世記 2:10、13)。七十人訳聖書はクシュをエチオピアに当てはめた。ヨセフスは七十人訳聖書に倣いギホン川をナイル川と結び付けた。しかし、ギホン川がユーフラテス川やチグリス川と水源を共有していたことを考慮するゆえに、創世記2章13節のクシュを中央アジアに住むカッシート人と結び付ける学者もいる。イラン南西部のカルン川とする説もある。」とあり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
聖書  (193 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
旧約聖書
ピション川
ギホン川
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000175403解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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