レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/7/10
- 登録日時
- 2016/09/13 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M16071617580235
- 質問
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救世軍の創始者ウィリアム・ブースが岡山県を来訪したときの様子が知りたい。
- 回答
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・『日本大百科全書』(資料①)によれば、ウィリアム・ブース(William Booth)は、「救世軍の創始者。イギリスのノッティンガムに生まれる。(中略)1907年(明治40)には来日して朝野の歓迎を受けた」とある。
・『日本に於るブース大将』(資料②)には、ブース大将が岡山に滞在した時(1907年5月15日~17日)の様子がまとめられている。それによれば、ブース大将は岡山基督教会堂、高砂座等での演説に加え、岡山孤児院を訪問し、石井十次が大演説に感動して眠れなかった様子を伝えている。
・『石井十次の研究』(資料③)でも、「五月十五日に来岡したブースは中山下の教会で演説をなし、翌一六日、岡山孤児院を訪れ、午前九時、香川館の前で演説し、夜は高砂座にて演説会を持っている」と説明があり、石井十次日誌におけるブース大将の印象を紹介している。
・『石井十次日誌 明治四十年』(資料④)の5月15~19日付の日誌には、「『ブース』大将を通じで吹込まれたる精神尚益々熾なり」など、ブース大将に対する所感が述べられている。
・『山室軍平の研究』(資料⑤)収録の「岡山における明治の救世軍」の中では、ブースが岡山駅で「石井十次、岡山市長、警察署長、県会議員、大学教授、軍人等など数百名の出迎えを受けた」として、1万人の市民が歓迎したことを伝えている。
・『救世軍写真帖』(資料⑥)には、「岡山駅頭のブース大将」と題する岡山訪問時の駅前写真が掲載されている。
・「山陽新報」(資料⑦)紙上では、5月15日~21日にかけてブース大将の来岡に関連する記事を連日掲載している。1907年5日15日「老偉人ブース大将を迎ふ」と題する記事をはじめ、高砂座での演説「救世軍の過去、現在、未来」の講演録などの連載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 各教派.教会史 (198 9版)
- 参考資料
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①『日本大百科全書 20 ふ‐へか 』 小学館,1988,921p. 参照はp.320.
②山室軍平『日本に於るブース大将』 救世軍日本本営,1907,254p. 参照はp.203-208.
③同志社大学人文科学研究所『石井十次の研究』 同朋舎,1999,404p. 参照はp.213-214.
④石井十次『石井十次日誌 明治四十年』木城町(宮崎県児湯郡) 石井記念友愛社,1977,292p. 参照はp.80-82.
⑤同志社大学人文科学研究所『山室軍平の研究』 同朋舎,1991,573p. 参照はp.177-179.
⑥救世軍『救世軍写真帖』 救世軍出版及供給部,1928,31p. 参照はp.9.
⑦『山陽新報』1907年5月15-21日.
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①『日本大百科全書 20 ふ‐へか 』 小学館,1988,921p. 参照はp.320.
- キーワード
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- 救世軍
- ウィリアム・ブース
- William Booth
- 石井十次
- 山室軍平
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016071617523580235
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000196845