レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/10/26
- 登録日時
- 2022/11/03 00:30
- 更新日時
- 2022/11/17 15:35
- 管理番号
- 13176768
- 質問
-
解決
親鸞の頃からの初期の生死感についての教えと明治後期・大正初期の頃の生死感についての変遷や真宗大谷派としての変化を知りたい。
利用者は、当館の仏教関係の棚で2000年代に入って大谷派が死刑反対表明をしている旨の記載のある書籍は見たが、上記のような本は見つからなかったとのこと。
- 回答
-
ご照会について、親鸞や浄土真宗、浄土真宗大谷派等に関しては膨大な文献があります。
また『日本国語大辞典』(ジャパンナレッジ ※当館契約データベース)では「死生観」という言葉を「生きることと死ぬことについて、判断や行為の指針となるべき考え方。生と死に対する見方」と解説しており、調査の領域は広範にわたると考えられます。
網羅的な文献調査や資料本文の精読は、調査研究の代行であり、当館のレファレンスの範囲を超えるものですので、利用者ご自身にお願いする作業となります。
なお「親鸞」「生死観」「死生観」「大谷派」等のキーワードで、国立国会図書館オンライン(https://ndlonline.ndl.go.jp/)、CiNii Research(https://cir.nii.ac.jp/)、J-STAGE(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)等を検索したところ、タイトル中にそれらのキーワードを含む文献がありましたのでご参考までにお知らせします。
タイトルに「死生観」あるいは「生死観」を含み、同時に「大谷派」を含む文献はみあたりませんでした。
【 】内は国立国会図書館請求記号です。
①岡 宏「親鸞思想の死生観 : 成立に関する探索的研究(研究ノート)」(『山口真宗教学』(32):2022.5 pp.110-92【Z72-S820】)
②岡 宏「親鸞思想の死生観 : 成立に関する探索的研究」(『印度學佛教學研究』61(1)=128:2012.12 pp.44-49【Z9-55】)
③武田 未来雄「親鸞における死生観--後世観を中心として」(『印度學佛教學研究』56(2) (通号 114) 2008.3 pp.546-551【Z9-55】)
④鍋島 直樹「親鸞における生死観」(『印度學佛教學研究』50(1) (通号 99) 2001.12 pp.52-58【Z9-55】)
この他にも以下のような文献、インターネットの情報がありましたのでご参考までにお知らせします。
・武田 未来雄「親鸞の福祉思想と社会福祉(その2)親鸞における死生観と現代の死生観」(『愛知新城大谷大学研究紀要』(4) 2007.3 pp.1-16【Z71-P673】)
・野呂 靖, 名越 康文, 蒲池 勢至, 満井 秀城「五十四回大会シンポジウム 死をいかにみつめるか : 浄土真宗の生死観と現代の死生観のはざまで」(『龍谷教学』(54):2020.3 pp.163-212【Z9-130】)
・大門照忍「親鸞の生死観」(『親鸞教学』/大谷大学真宗学会 (44) 1984.6 pp.87-105【Z9-162】)※インターネットで閲覧可能(大谷大学学術情報リポジトリhttp://id.nii.ac.jp/1374/00010997/)
・川添 泰信「親鸞の基点--生死観について」(『眞宗學』(通号 69) 1984.2 pp.20-41【Z9-167】)
・浅井成海「親鸞の生死観」(『日本仏教学会年報』(46).1981.3 pp.341-361【Z9-326】)
・臼井元成「祖聖親鸞と生死」(『日本仏教学会年報』(46).1981.3 pp.363-377【Z9-326】)
・朝倉昌紀「真宗における祖師信仰の展開」(『眞宗研究 : 眞宗連合學會研究紀要』(通号 40) 1996.1 pp.14-27【Z9-168】)
・林智康, 井上善幸, 北岑大至 編『東アジア思想における死生観と超越』方丈堂出版, 2013.3【HM11-L42】
pp.98-120「親鸞聖人における死生観と超越」(林智康 述)
・矢田了章 編『真宗伝道の課題と展望』龍谷大学仏教文化研究所, 2008.3【HM168-J152】
pp.519-535「真宗の死生観」(林智康 著)
pp.537-569「親鸞における生死の現実」(鍋島直樹 著)
・親鸞聖人全集刊行会 編『親鸞聖人全集 : 定本 別冊 (研究ノート)』法蔵館, 1970【HM162-3】
pp.99-115「親鸞研究重要書目解題」(栗原行信)
pp.116-134「親鸞関係著述・論文目録」(名畑崇)
・『現代語訳親鸞全集 第10集 (研究)』講談社, 1975【HM162-56】
pp.328-360「浄土関係重要文献解題」(柏原祐泉)
pp.361-378「親鸞研究重要書目解題」(細川行信)
pp.379-438「親鸞関係著作一覧」(北西 弘)
・名畑 崇 編「親鸞文献目録」(『理想』 (通号 569) 1980.10 pp.84-162【Z9-190】)
・浅野教信, 細川行信 監修『親鸞大系 別巻 (真宗関係文献目録)』法藏館, 1989.7【HM161-G18】
pp.1-227「真宗関係文献目録」
pp.229-304「附録」
pp.233-263 1)叢書・全集内容細目
pp.263-285 2)個人全集・著作集内容細目
pp.285-304 3)学術論文集・雑誌特集号内容細目
pp.3-26(巻末)「親鸞大系総目次」
・竜谷大学図書館 編『仏教学関係雑誌論文分類目録』(竜谷大学出版部 1931 【180.31-R99z】)※[範囲] 1868年~1930年、仏教学および真宗学関係を収録しています。国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開:https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1913375/4
・竜谷大学図書館 編『仏教学関係雑誌論文分類目録. 昭和6年~昭和30年』(竜谷大学出版部[ほか] 1961 【180.31-R99z】)※[範囲] 1931年~1955年、仏教学および真宗学関係を収録しています。
・竜谷大学仏教学研究室 編『仏教学関係雑誌論文分類目録』(仏教学関係雑誌論文分類目録編集委員会[ほか] 1972 【HM1-5】)国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館・個人送信限定)※[範囲] 1956年~1969年、仏教学および真宗学関係を収録しています。
・『仏教学関係雑誌論文分類目録. 4 (昭和45年1月~昭和58年12月)』(仏教学関係雑誌論文分類目録編集委員会 1986 【HM1-5】)※[範囲] 1970年~1983年、仏教学および真宗学関係を収録しています。本編と別冊編(索引)があります。
・真宗学研究会 編『真宗学関係雑誌論文目録. 昭和57年(1982)-平成6年(1994)』(永田文昌堂 1997 【HM1-G9】)※[範囲] 1982年~1994年。1981年以前の雑誌論文は、上述の『仏教学関係雑誌論文分類目録』を、1995年以降毎年度の論文については「真宗学関係研究論文目録」(『眞宗學』 年刊 【Z9-167】)を参照してください。
・大谷大学学術情報リポジトリ https://otani.repo.nii.ac.jp/
・近代日本の宗教雑誌アーカイヴ>近代仏教雑誌の目次データベース>【真宗大谷派関係】 https://www.modern-religious-archives.org/02/0006.html
国立国会図書館オンライン・CiNii Researchなどでは題名・キーワード・著者名などから文献(図書・雑誌記事)を探すことができます。国立国会図書館のリサーチ・ナビ「内容情報からの資料の探し方」(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/books/post_1013.html)も参考になります。雑誌記事や論文の探し方は、詳しくは「記事・論文の探し方」(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/periodicals/post_605.html)・「雑誌記事索引」(https://rnavi.ndl.go.jp/jp/periodicals/theme_honbun_100053.html)等もご参照ください。
ウェブサイトの最終アクセスは、2022年10月25日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
NDC 188.7 真宗[浄土真宗]を中心に調査したが、いずれの資料にも親鸞の教えは記載があっても、明治後期・大正初期の頃の死生観についてや大谷派としてのものは当館での調査では見つかりませんでした。
以下調査資料
①『親鸞の教え』(ISBN:978-4-413-04278-9)p.86
親鸞が死について考えを述べたキーワードの一つに「正定聚(しょうじょうしゅ)」という言葉があり、『末燈鈔(まつとうしょう)』で述べたことについて記載
②『総合仏教大辞典』 上[あ~し] 法蔵館(ISBN:978-4-8318-7060-5)
p.806親鸞 p.788真宗
浄土真宗としての教え「浄土に生まれてからこの世に~」の記載
③『日本仏教史辞典』 吉川弘文館(ISBN:978-4-642-01334-5)
p.561親鸞 p.511浄土真宗 p.94大谷派
④『親鸞 生涯と教え』(ISBN:978-4-8341-0413-4)
真宗大谷派連合会編著のため調査したが記載なし
⑤『うちのお寺は真宗大谷派』(ISBN:978-4-575-29813-0)
pp.82-83 本願他力とは
⑥『仏教早わかり百科』(ISBN:978-4-391-12395-1)
pp.90-91 浄土真宗
⑦『早わかり!親鸞と浄土真宗』(ISBN:978-4-8379-8174-9)
p.160 人は何のために、生きているのか
⑧『よくわかる浄土真宗』(ISBN:978-4-04-408916-0)
pp.268-269 浄土真宗のお寺にはなぜ卒塔婆がないのか
卒塔婆は日本独自の風習で亡き人の追善回向のために建てるが、浄土真宗では先祖はすでに阿弥陀如来に救われて安住しているということから追善回向という考え方がない。
- NDC
-
- 各宗 (188 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000323458