レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/11/02
- 登録日時
- 2022/12/14 00:31
- 更新日時
- 2022/12/14 00:31
- 管理番号
- 6001058519
- 質問
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解決
I have to embrace something which can’t be avoided.(避けられないものは抱擁しなければならない)という言葉が、シェイクスピアの格言として引用されているのを見かけた覚えがあるが、出典がわからないので知りたい。
- 回答
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質問の言葉は、シェイクスピアの戯曲「The Merry Wives of Windsor」の登場人物Pageが物語終盤で発する台詞であると思われる。
シェイクスピアの名言集やシェイクスピアによる言葉の用例を調査できる資料で、「embrace」「avoid」といった特徴ある単語から調査した。質問の英文「I have to embrace something which can’t be avoided.」は見つからなかったが、英文が違うものの、翻訳文についてはほぼ同じ内容の言葉が見つかったため、それを回答とした。
・『シェイクスピア語彙英和辞典』(C.T.アニアンズ/著 岩田勝覩/篇 岩田勝覩 2011.6)
「embrace」(p.162) 「1 (従って)・・・を甘受する」の項目に、
「(submit to with resignation) Wiv 5.5.237 What cannot be eschew’d must be embraced 避けられないことは喜んで迎えるとしよう」とあり。「avoid」(p.25)では該当する言葉は見つからず。
「劇・詩の作品名略語表」(p.6)から、「Wiv」は「The Merry Wives of Windsor」のことだとわかる。「Act 5, Scene 5」となっているので、出典は「ウィンザーの陽気な女房たち」の第五幕第五場に登場するセリフだということが判明。
上記の英文について、英文と日本語が併記された資料を紹介。
・『ザ・シェークスピア:全戯曲(全原文+全訳)全一冊』(シェークスピア/著 坪内逍遙/訳 第三書館 1989.9)
『ウィンザーの陽気な女房』第五幕第五場(THE MERRY WIVES OF WINDSOR: Act 5, Scene 5)p.473
ペーヂ:What cannot be eschewed must be embraced.
(避けがたいことは歓迎するより外にしかたがないから。)
・『シェイクスピア名言集』( [シェイクスピア/著] 斎藤祐蔵/編訳 大修館書店 1982.9)
The Merry Wives of Windsor『ウィンザーの陽気な女房たち』
p.112 What cannot be eschewed must be embraced.(Act 5,sc. 5 Page)
避けることができないものは抱擁してしまわなければならない。(第5幕,第5場 ペイジ)
[事例作成日:2022年11月2日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 10版)
- 戯曲 (932 10版)
- 参考資料
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- シェイクスピア語彙英和辞典 C.T.アニアンズ‖著 岩田勝覩 2011.6 (162)
- ザ・シェークスピア シェークスピア∥著 第三書館 1989.9 (473)
- シェイクスピア名言集 [シェイクスピア∥著] 大修館書店 1982.9 (112)
- キーワード
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- 格言(カクゲン)
- シェイクスピア(シェイクスピア)
- 戯曲(ギキョク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物・団体,その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000325688