レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月17日
- 登録日時
- 2012/01/11 11:39
- 更新日時
- 2012/02/24 14:05
- 管理番号
- DAWN231246
- 質問
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解決
来年度、図書館内で「自殺予防」「自殺防止」に関するコーナーを設ける予定である。
テーマに関する資料について情報があれば教えて欲しい。
「女性」と「自殺」との間に特別な関係はあるか。
- 回答
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日本では、3万人を超える自殺者の7割は男性である。
原因の最多は「健康問題」だが、40~50代の男性は、「経済・生活問題」が最多となる。
男女共同参画の視点でこの問題を考えると、背景には性別役割分業観にとらわれて“男性役割”“オトコのしんどさ”から降りられない、ジェンダー問題も含まれている。
(参考)
直接自殺防止ではないが、ドーンセンターで行った男性の生き方を考える講座(男性のみ参加)は、50人定員のところ、倍を超える申し込みがあり、うつなど、心が折れた(折れている)男性からも多数の参加があった。
「心が折れない男の生き方」(2回連続講座)
http://www.ogef.jp/event/index.php?mode=show&seq=485&recent=1
http://ameblo.jp/ogef/entry-11075056358.html
女性特有の自殺に触れている文献はメンタルヘルス、ジェンダー心理分野に多数あり。
例:
岡田雅代・平木典子・下山晴彦編 『女性の発達臨床心理学』 金剛出版 2007
「内向する思春期」の章では、女性自傷者の特徴も示されている。
海外での研究を用いて「女性自傷患者の61.8%に身体的虐待が、41.2%に性的虐待が認められた」との記述もある。
労働災害も男性の被害が多いが、1999年4月に労働基準法改正で女性の深夜労働が解禁になり、
女性にも過重労働による疾病や過労死、過労自殺の問題が浮上している。
女性の労災に関する資料の例:
・職場の女性問題研究会編『Q&A女性と労働110番:働く女性の権利を守るために(第3版)』民事法研究会 2010
・エム『リストラウォーズ:女ひとり、社会に宣戦布告する!:労災認定、未払い賃金、パワハラ・セクハラ、サビ残』マガジンハウス 2010
・君嶋護男『パワハラはこうして行われる:裁判例から見たパワハラの姿』女性労働協会 2010
・竹信三恵子『ルポ雇用劣化不況』岩波書店 2009
・働く女性の全国センターACW2[編]『厳しさを増す女性の労働環境:「使い捨て」社会から脱するために』働く女性の全国センターACW2 2009
http://wwt.acw2.org/
- 回答プロセス
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ドーンセンター情報ライブラリー資料検索メニューで検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 発達心理学 (143 9版)
- 労働経済.労働問題 (366 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 自殺予防
- 女性と労働
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 特定事項、事実等に関する調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 行政
- 登録番号
- 1000099560