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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000255467
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000025552
事例作成日
(Creation date)
2017年10月20日登録日時
(Registration date)
2019年04月28日 16時55分更新日時
(Last update)
2019年06月20日 16時53分
質問
(Question)
「ジャネーの法則」について詳しく知りたい。
回答
(Answer)
ジャネー(ジャネ)の法則【Janet’ law】は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーが提唱し、甥の心理学者ピエール・ジャネーがその著書で紹介したもの。
Paul Janet, Une illusion d’optique interne, Revue Philosophique de la France Et de l'Etranger 3, 1877
Pierre Janet, L’évolution de la mémoire et de la notion du temps, A. Chahine, 1928

主観的に記憶表象される年月の長さは、生活年齢に反比例して、年少者にはより長く、年長者では短く評価されるという。
ただし、アメリカの哲学者・心理学者のウィリアム・ジェイムズは、この法則について、主観的加速の描写であって説明ではないと述べた。
一川誠も『大人の時間はなぜ短いのか』(集英社新書)において、「ジャネーの法則」について、同じ年齢でも人によって感じ方は異なり、同じ個人でも色々な要因によって感じられる時間の長さが変わることから、年齢は感じられる時間の長さを決定する唯一の要因ではなく、また、加齢と感じる長さの変化は反比例よりもゆるやかであると述べ、問題点を指摘している。
『時計の時間、心の時間 退屈な時間はナゼ長くなるのか?』(一川 誠/著 教育評論社 2009)では上記に加えて、現代では「ジャネーの法則」は科学的な法則とは見なされておらず、時間の長さの感じ方に影響をおよぼす要因を実験などの方法に基づいて見つけ、規則性を見いだし、その要因の効果の基礎にあるメカニズムを特定することから、問題の答えを検討したり、感じられる時間についての予測や操作の制度を上げたりすることが試みられている、と述べている。

なお、ポール・ジャネー、ピエール・ジャネーが「ジャネーの法則」を提唱したとされる文献は未邦訳。

詳細は、参考資料をご覧ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.百科事典、国語辞典を調査 → なし
2.開架参考図書コーナーの心理学の事典類を調査 → なし
3.インターネットで「ジャネーの法則」を検索。いろいろなサイトで紹介されている。
→「ジャネーの法則」は19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーが発案し、甥の心理学者ピエール・ジャネーが著書で紹介したもの。
4.閉架の心理学の事典類を調査
  『心理学辞典』(ミネルヴァ書房 1971)に「ジャネーの法則」の項目あり。
  『心理学辞典』(誠信書房 東京 1976)に「ジャネの法則」→「時間評価」の項目あり。
5.時間、心理学に関する書籍を確認。
  『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか』(ダウエ・ドラーイスマ/著 講談社 2009)で「ジャネの法則」について触れられていたが、アメリカの哲学者ウィリアム・ジェイムズがこれは主観的加速の描写であって説明ではないと述べた、とされている。
  『大人の時間はなぜ短いのか』(一川誠/著 集英社新書 2008)においても、「ジャネーの法則」が取り上げられ、ポール・ジャネーとピエール・ジャネーが、感じられる時間の長さは、年齢と反比例的な関係にあるという仮説を立てた、と紹介している。その上で、「ジャネーの法則」の問題点を指摘し、同じ年齢でも人によって感じ方は異なり、同じ個人でも色々な要因によって感じられる時間の長さが変わることから、年齢は感じられる時間の長さを決定する唯一の要因ではなく、加齢と感じる長さの変化は反比例よりもゆるやかであると述べている。
  『時計の時間、心の時間 退屈な時間はナゼ長くなるのか?』(一川 誠/著 教育評論社 2009)では上記に加えて、現代では「ジャネーの法則」は科学的な法則とは見なされておらず、時間の長さの感じ方に影響をおよぼす要因を実験などの方法に基づいて見つけ、規則性を見いだし、その要因の効果の基礎にあるメカニズムを特定することから、問題の答えを検討したり、感じられる時間についての予測や操作の制度を上げたりすることが試みられている、と述べている。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
心理学  (140 9版)
普通心理学.心理各論  (141 9版)
参考資料
(Reference materials)
園原, 太郎, 1908-1982 , 柿崎, 祐一, 1915-1994 , 本吉, 良治, 1921-2010. 心理学辞典. ミネルヴァ書房, 1971.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001130993-00  (p.167)
外林 大作/[ほか]編 , 外林‖大作. 心理学辞典. 誠信書房, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005595002-00  (p.183,221)
ダウエ・ドラーイスマ 著 , 鈴木晶 訳 , Draaisma, D , 鈴木, 晶, 1952-. なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか : 記憶と時間の心理学. 講談社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010080718-00 , ISBN 9784062133210 (pp.266-267)
一川誠 著 , 一川, 誠. 大人の時間はなぜ短いのか. 集英社, 2008. (集英社新書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009543351-00 , ISBN 9784087204605 (pp.14-16)
一川誠 著 , 一川, 誠. 時計の時間、心の時間 : 退屈な時間はナゼ長くなるのか?. 教育評論社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010440507-00 , ISBN 9784905706427 (pp.78-81)
キーワード
(Keywords)
ジャネーの法則
ポール・ジャネー
ピエール・ジャネー
時間
年齢
心理学
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
レファレンス協同データベースに類似のレファレンス事例あり。
「年をとると何故時間が早く過ぎてしまうのか。」(所沢市立所沢図書館)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000234990
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000255467解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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