レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年4月7日
- 登録日時
- 2018/04/07 12:29
- 更新日時
- 2022/01/25 18:46
- 管理番号
- 1718
- 質問
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解決
空海が著した「三教指帰(さんごうしいき)」の現代語訳を読みたい。
- 回答
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『日本の名著 3 最澄 空海』(最澄/[著]、空海/[著]、福永光司/責任編集 中央公論社)を提供。
- 回答プロセス
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最初は『空海「三教指帰」』(空海/[著]、加藤純隆/訳、加藤精一/訳 角川学芸出版)を所蔵しているかという問い合わせだった。
当館では所蔵していないと答えると、他の本でも良いので「三教指帰」の現代語訳を読みたいとのこと。
「三教指帰」の概要を調査。
・『岩波仏教事典 第2版』(岩波書店)p.382項目「三教指帰(さんごうしいき)」…「平安初期、真言宗開祖空海(弘法大師)の著作。3巻。空海24歳(797年)の作で出家の宣言書といわれる。(中略)儒教と道教と仏教との三教の思想の特質をあげ、仏教が最も優れた教であることを明らかにした。」
・『日本大百科全書 10 さえ-しつ』(小学館)p.380~381項目「三教指帰(さんごうしいき)」…「平安初期の仏教書。三巻。空海二四歳のときの著作。(中略)序文では自伝を述べ、出家を宣言する。上巻では亀毛(きもう)先生が儒教の立身出世の道を説き、中巻では虚亡隠士(きょぶいんし)が道教の不老不死の神仙(しんせん)術を述べる。下巻は空海の自画像と思われる仮名乞児(かめいこつじ)が登場して、無常の賦(ふ)、受報の詞(ことば)、生死海(しょうじかい)の賦などを唱え、すべてのものに対する仏の慈悲の教えこそもっとも優れたものであるとする。(中略)本書は中国六朝(りくちょう)から唐代にかけて行われた四六駢儷体(しろくべんれいたい)で書かれた思想劇であり、わが国漢文学史上の白眉(はくび)とされる。なお、別本に空海の真筆『聾瞽指帰(ろうこしいき)』三巻(国宝)があり、『三教指帰』の草本といわれる。」
図書館システムでキーワード「三教指帰」を検索。
以下の4冊が見つかった。内容を確認。
・『弘法大師空海全集 第6巻』(空海/[著]、弘法大師空海全集編輯委員会/編 筑摩書房)p.3~121…書き下し文、現代語訳。
・『日本古典文学大系 71 三教指帰 性霊集』([空海/著]、渡辺照宏/校注、宮坂宥勝/校注 岩波書店)p.83~148…句点付きの訓読文、書き下し文。
・『世界の大思想 2-2 仏典』(渡辺照宏/訳者代表 河出書房新社)p.339~363…現代語訳。『日本古典文学大系 71 三教指帰 性霊集』の訓読文を補訂したもの。
・『日本の名著 3 最澄 空海』(最澄/[著]、空海/[著]、福永光司/責任編集 中央公論社)p.253~300…読点付きの訓読文、現代語訳。
上記のうち3冊に現代語訳が掲載されていた。
その3冊の内容を質問者にも確認してもらい、最も読みやすいと言われた『日本の名著 3 最澄 空海』を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188 10版)
- 作品集 (918 10版)
- 日本語 (081 10版)
- 参考資料
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- 日本の名著 3 最澄 空海
- 弘法大師空海全集 第6巻
- 世界の大思想 2-2 仏典
- キーワード
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- 三教指帰
- 空海
- 弘法大師
- 仏教
- 聾瞽指帰
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000234445