レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/31
- 登録日時
- 2022/10/01 00:30
- 更新日時
- 2022/10/01 00:30
- 管理番号
- 6001057873
- 質問
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解決
19世紀のドイツにおける出版流通について知りたい
- 回答
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19世紀のドイツ出版流通について書かれた資料は以下のとおり。
・『ドイツ出版の社会史:グーテンベルクから現代まで』(戸叶勝也/著 三修社 1992.12)
副題にあるとおり、現代までのドイツにおける出版の歴史が書かれている。
第四章「十八世紀半ばから一八二五年まで」(p.100-150)
第五章「<書籍商組合>の結成からクレーナー改革まで(一八二五-一八八七/八八)」(p.151-190)
第六章「クレーナー改革からワイマール共和国の終焉まで(一八八七/八八-一九三三)」(p.191-220)
・『ゲーテと出版者:一つの書籍出版文化史(叢書・ウニベルシタス822)』(ジークフリート・ウンゼルト/著 西山力也/訳 法政大学出版局 2005.7)
当時、活躍していたゲーテ(1749 -1832)と出版者について書かれた本で、戦争によって出版界が受けた被害や出版業関連の協会が設立されるまでの海賊版についての記述がある。
・『<本の町>ライプツィヒとゲーテ:ドイツ市民文学の揺籃期を探る』(長谷川弘子/著 晃洋書房 2016.2)
p.1-32 第一章「ドイツの書籍業:ライプツィヒとフランクフルト」
p.103-132 第四章「ヴァイトマン書店の出版物:イギリス文学の輸入と女性向けの本」
以下の論文は、ドイツの出版業や関連領域の近年の研究を概観したものである。まだ、日本語には翻訳されていない資料が取り上げられているが、ドイツの書籍業について詳しく書かれている書籍があるようなので、紹介する。
・江代 修「ドイツの出版研究 (特集:海外の出版研究(1))」『出版研究』No.36(2005)(日本出版学会/編集 日本出版学会 2006.3)
p.17-37 p.18に本の世界の研究はドイツでは長い歴史があることが書かれている。1825年に「ドイツ書籍商取引組合」が設立。1834年には、業界誌『ドイツ書籍商取引報』が創刊され1876年業界史の編纂に着手し、その史料収集を目的とした雑誌『ドイツ書籍業史記録集』は1878年から98年までに全20巻となり、その延長線上にフリードリヒ・カップ(1824-1913)、ヨハン・ゴルトフリードリヒ(1870-1945)『ドイツ書籍業史』(全4巻、1886-1913、索引巻1923)という記念碑的な通史が現れたとある。
[事例作成日:2022年8月31日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 10版)
- 参考資料
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- ドイツ出版の社会史 戸叶/勝也∥著 三修社 1992.12 (100-220)
- ゲーテと出版者 ジークフリート・ウンゼルト∥著 法政大学出版局 2005.7
- <本の町>ライプツィヒとゲーテ 長谷川/弘子‖著 晃洋書房 2016.2 (1-32,103-132)
- 出版研究 No.36(2005) 日本出版学会∥編集 日本出版学会 2006.3 (17-37)
- キーワード
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- ドイツ(ドイツ)
- 出版(シュッパン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000321955