レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/12/15
- 登録日時
- 2022/02/25 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:42
- 管理番号
- M21121517115114
- 質問
-
妙覚寺の僧侶日典は蔵書家で知られているが、その蔵書や蔵書印が分かるような資料はないか。
- 回答
-
①『岡山県歴史人物事典』の日典の項目には、「安土・桃山時代の日蓮宗の高僧。日蓮宗不受不施派の派祖日奥の師として有名。」とあります。
②『日本古典籍書誌学辞典』の「日典〈蔵書・蔵書家〉」には、「妙覚寺十八世に就任の後、聖教および諸々の典籍の収集に努める。蔵書印は「妙覚寺常住日典」の縦印と横印の二種が確認されている」と書かれています。
③『典籍剳記』に収録されている「妙覚寺常住日典」では、日典の蔵書について書かれており、所蔵先や書籍の解説がされている。「その印記には、竪に「妙覚寺常住日典」とあるのと、横に大きく「妙覚寺常住日典」とあるものと2種ある。」と書かれています。
④『神田喜一郎全集 3巻』には③と同じく「妙覚寺常住日典」が収録されています。
⑤『図書寮叢刊 書陵部蔵書印譜下』では、②『典籍剳記』で紹介されている2種類の蔵書印の印影が確認できる。また「日典の旧蔵書は外典の蒐集に特色があ」るとして、宮内庁書陵部に所蔵がある日典の蔵書を紹介している。
⑥「当館所蔵漢籍の「宋版」及び「元版」の解題」によると、国立公文書館に所蔵している『新編纂図増類群書類要 事林広記』に「妙覚寺住常日典の印があると書かれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 図書.書誌学 (020 9版)
- 参考資料
-
-
①岡山県歴史人物事典編纂委員会『岡山県歴史人物事典』岡山 山陽新聞社,1994,1254p. 参照はp.755-756.
②井上 宗雄『日本古典籍書誌学辞典』 岩波書店,1999,626p. 参照はp.445.
③神田喜一郎『典籍剳記』京都 高桐書院,1947,196p. 参照はp.151-172.
④神田喜一郎『神田喜一郎全集 第3巻』京都 同朋舎,1984,478p. 参照はp.304-327.
⑤宮内庁書陵部『圖書寮叢刊 書陵部蔵書印譜下』 明治書院,1997,393p. 参照はp.10-122.
⑥土屋裕史「当館所蔵漢籍の「宋版」及び「元版」の解題」『北の丸 国立公文書館報』46,2014.1,p.178-209.
-
①岡山県歴史人物事典編纂委員会『岡山県歴史人物事典』岡山 山陽新聞社,1994,1254p. 参照はp.755-756.
- キーワード
-
- 蔵書 収集家 蔵書印 印影 印譜 日蓮宗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021121517141615114
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000312541