レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20210717
- 登録日時
- 2022/02/16 00:30
- 更新日時
- 2022/02/16 00:30
- 管理番号
- 0400002047
- 質問
-
解決
「中国のフェアリーテール」というお話が掲載されている本はあるか。
ストーリーテリングの演目で,ローレンス・ハウスマン作。石井桃子さんが戦後訪米した際,アイリーン・コルウェルさんがカナダで行われたお話大会で語ったものを聞いているという。このお話の本文が読みたい。
依頼者は,「国立国会図書館国際子ども図書館シンポジウム 絵本の黄金時代 1920~1930 年代:アメリカとソビエトを中心に 絵本の黄金時代は,日本に何をもたらしたのか?」(島 多代)を見てレファレンス依頼をしたとのこと。
- 回答
-
(1)図書館情報システムで「中国のフェアリーテール」「ローレンス・ハウスマン」のキーワードで蔵書検索を行ったが,関係するものはヒットしなかった。国立国会図書館サーチで検索しても,やはり関係するものはヒットせず。
(2)東京子ども図書館より出版されたストーリーテリングに関する本を確認したところ,以下の資料に関連の記載あり。
①『おはなし聞いて語って 東京子ども図書館月例お話の会500回記念プログラム集』(東京子ども図書館 2019)p127
2003年のお話会で,松岡享子氏が「中国のフェアリーテール」を語った際のプログラムの収録あり。ローレンス・ハウスマン作,松岡享子訳,という情報が記載されていたが,出典となる書籍についての情報は記載なし。
(3)石井桃子氏とアイリーン・コルウェル氏の著作を確認したところ,以下の資料に記載があった。
②『石井桃子コレクション 3』(石井 桃子/著 岩波書店 2015)p211
アイリーン・コルウェル氏の語りを聞いた,という記載あり。お話については記載なし。
③『子どもたちをお話の世界へ ストーリーテリングのすすめ』(E・コルウェル/著,松岡 享子/ほか訳 こぐま社 1996)p236
英語版の出典が掲載あり。
Lawrence Houseman,’A Chinese Fairy Tale’ in Stories for Eight-Year Olds, ed. Sara&Stephaen Corrin, Faber/Puffin
この情報をもとに国立国会図書館サーチで検索するも,該当するものは見つからなかった。
(4)東京子ども図書館に問い合わせたところ,以下の回答があった。
④「中国のフェアリーテール」は松岡享子氏がご自身で翻訳し,お話として語られたもので,翻訳出版されたものはない。
⑤アイリーン・コルウェル氏ご自身が語られていたお話で,コルウェル氏の著作(英語版のみ,邦訳なし)には収録されている。
(原著タイトル A storyteller's choice (Eileen Colwell/選, The bodley Haed,1963)に ”A Chinese fairytale” Laurence Housman として掲載されている)
国立国会図書館・東京子ども図書館資料室で所蔵しており,東京子ども図書館では郵送貸出も行っている。
以上から,日本語で出版されたものはないこと,英語版であれば東京子ども図書館から取り寄せが出来ることを回答した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 図書館サービス.図書館活動 (015 9版)
- 参考資料
-
- おはなし聞いて語って , ISBN 978-4-88569-215-4
- 石井桃子コレクション 3 , ISBN 978-4-00-602254-9
- 子どもたちをお話の世界へ , ISBN 4-7721-9020-1
- キーワード
-
- 中国
- ストーリーテリング
- フェアリーテール
- 石井桃子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000312171