レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年12月25日
- 登録日時
- 2015/12/25 08:00
- 更新日時
- 2015/12/25 08:00
- 管理番号
- 宮城県白石高-2015-60
- 質問
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解決
相棒と相方は何が違うのか。
- 回答
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どちらも,共に何かを行う仲間という意味があるようです。違いとしては,調査資料2,3をご覧ください。
- 回答プロセス
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調査資料1のp2にあいかた【相方】,p5にあいぼう【相棒】の項があり,それぞれ
以下の記載があります。
「あいかた【相方】〈名〉いっしょに組んでなにかを行なうとき,一方からみたもう一方。
(文例)漫才で相方をつとめる。類義語:相棒。パートナー。」
「あいぼう【相棒】〈名〉仕事などをいっしょにする相手。
類義語:相方。パートナー。」
調査資料2のp4にあい-かた【相方】の項があり,以下の記載があります。
「1 相手。相手役。「漫才で-をつとめる」
2 (「敵娼」とも書く)客の相手をする遊女。」
また,p10にあい-ぼう【相棒】の項があり,以下の記載があります。
「1 一つの駕籠や畚(もっこ)などを一緒にかつぐ相手の者。相肩。
2 ともに事をする人。なかま。「仕事の-」 」
調査資料3のp12にあい-かた【相方・合方】の項があり,以下の記載があります。
「1 事を共にする際の相手方。相手となる者。
2 能楽で,伴奏する楽器の総称。大鼓,小鼓,太鼓,笛によるもの。囃子方(はやしかた)。
3 邦楽で,唄と唄との間をつなぐ三味線の合の手の特に長いもの。歌舞伎の
下座(げざ)音楽で,三味線を主としたものの名称。俳優の演技やせりふに合わせ,
場面の雰囲気を盛り上げる効果をもつ。」
また,p47にあい-ぼう【相棒】の項があり,以下の記載があります。
「1 駕籠や,もっこなどの前後をかつぐ相手の人。相肩。棒組。
2 いっしょに物事をする相手。また,仲間。相手役。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 調査資料1 例解 新国語辞典 林四郎編修代表 三省堂 2002
- 調査資料2 広辞苑 第六版 机上版 あ-そ 新村出編 岩波書店 2008
- 調査資料3 日本国語大辞典 あ-いくん 小学館 1972
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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調査資料によって記載内容が異なるので,共通点と相違点をまとめることが大事。
調査資料2,3には「相肩」が項目として掲載されており,その意味が「相棒」と
共通の部分がある。
辞書の種類や版によってそもそも収録語数が異なることを実感できる事例。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000186162