レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月16日
- 登録日時
- 2017/10/16 15:14
- 更新日時
- 2018/04/23 14:52
- 管理番号
- 京高図司-2017-A3
- 質問
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解決
七夕に素麺を食べるのは、なぜなのかが知りたい。
- 回答
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中国の故事(7月7日に亡くなった皇帝の子が悪鬼となり熱病を流行らせたため、その霊を鎮めようと、その子が生前好物だった索餅という縄で編んだような形の菓子を供えた。すると熱病の流行が収束した。)が日本に伝わり、七夕に索餅を食べ、無病息災を祈るようになった。索餅は小麦粉と米粉を練ったもので、そうめんの原型といわれており、この故事にちなみ七夕にそうめんを食べるようになったといわれている。また、七夕の頃は麦の収穫期でもあり、その祝いも兼ねて無病息災を祈りそうめんを食べるようになったともいわれている。
七夕伝説の織女にちなんで、織り糸になぞらえたそうめんを食べる習わしが、江戸時代中期頃から庶民の間にも広まったらしい。
- 回答プロセス
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『イラストでわかるおうち歳時記』に中国の故事についての記載があった。また、『角川古語大辞典』の「さうめん」「さくへい」の項を参照した。日本乾麺協同組合連合会のホームページの記載も紹介した。
後日、『世界の料理:日本の行事料理の作り方 』の中に織女にちなんで、織り糸になぞらえたそうめんを食べる習わしが江戸時代中期頃から庶民の間に広まった旨の記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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三浦康子 監修 , 今井夏子 絵 , 三浦, 康子. イラストでわかるおうち歳時記. 朝日新聞出版, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025915110-00 , ISBN 9784023330061 -
中村幸彦 [ほか]編 , 中村, 幸彦, 1911-1998. 角川古語大辞典 第2巻 (きーさ). 角川書店, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001665426-00 (「さうめん」「さくへい」の項目) -
タイムライフブックス編集部/[編] , タイムライフブックス編集部. 世界の料理 : 日本の行事料理の作り方 [15-2]. タイムライフブックス, 1974-00.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I079790476-00 -
七夕・そうめんの日 (日本乾麺協同組合連合会)
http://www.kanmen.com/topic/02_soumen.html(2018年3月5日確認)
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三浦康子 監修 , 今井夏子 絵 , 三浦, 康子. イラストでわかるおうち歳時記. 朝日新聞出版, 2014.
- キーワード
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- 七夕
- そうめん 素麺
- 索餅
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000223200