レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年03月16日
- 登録日時
- 2013/03/16 20:18
- 更新日時
- 2022/08/23 18:13
- 管理番号
- 20130316-3
- 質問
-
解決
一期一会(いちごいちえ)について知りたい。
- 回答
-
以下の資料がみつかった。茶道書から発生した言葉が、一般的な用語として定着したことが、以下の資料によって確認できる。
<コトバンク>
一期一会 【イチゴイチエ】 コトバンク 日本大百科全書の解説
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%80%E6%9C%9F%E4%B8%80%E4%BC%9A (2022/08/23 確認)
「茶道の精神性を説いた用語の一つ。」
「『山上宗二記(やまのうえそうじき)』に「路地ヘ入ルヨリ出ヅルマデ、一期ニ一度ノ会ノヤウニ、亭主ヲ敬(うやま)ヒ畏(かしこまる)ベシ」とあるのを初見とし、『南方録』の「一座一会」に継承される。さらに、井伊直弼(なおすけ)は『茶湯一会集』で「一期一会」の語を使って、その精神を強調した。」
精選版 日本国語大辞典「一期一会」の解説
「[語誌]茶道書で、茶室での交会の心構え、態度を示す語句として発生し、後、人との出会いを大切にするという意の一般語として用いるようになった。」
<辞典>
『故事俗信ことわざ大辞典』 商用データベース JapanKnowledge,
「一期一会」
「一生に一度かぎりの機会であること。また、一生に一度会うこと。」
「近代以降は、広く一般に知られ、今日では茶事に限らず用いられている。」
「千利休の高弟である山上宗二が書き記した茶の湯の秘伝書『山上宗二記』に、千利休の言葉として見られる「一期に一度の会」が典拠とされる。」
https://japanknowledge.com (2022/08/23 確認)
<専門事典>
『茶道名言辞典』桑田忠親編 東京堂出版 , 1981.1
本館請求記号:791 - C31
p.63-64 『山上宗二記』「茶道者覚悟又十体」
「路地に入るより出づるまで、一期(いちご)に一度の会(え)のやうに、亭主を畏敬す可(べ)し」
原典、解説、要点、出典の記載があり、「一期一会」についても記載されている。
『茶道大辞典』 筒井紘一編集 [本編],別巻. - 新版. - 京都 : 淡交社 , 2010.2
本館請求記号:791 - C31
p.71 一期一会(いちごいちえ)
※井伊宗観(直弼)が、その著作『茶湯一会集』の序説でこの語を強調していることから、「一期一会」が直弼による造語であろうと、推察している。
『角川茶道大事典』林屋辰三郎 [ほか] 編 本編,資料・索引編. - 東京 : 角川書店 , 1990.5
本館請求記号:791.033 - Ka14 - 本編
p.91 「一期一会」
※文献上では、『山上宗二記』「茶道者覚悟十体」の「一期ニ一度ノ茶ノ会」が最も早いとし、幕末に井伊直弼が『茶湯一会集』を著して以来有名になったと解説がある。
<茶書>
『現代語訳南方録』 [南坊宗啓原著] ; [立花実山作] ; 熊倉功夫著 中央公論新社 , 2009.7
本館請求記号:791 - Ku33
p.667 六 湯相の変化 「一座一会(いちざいちえ)ノ心」
『茶湯一会集』奥田正造 編 (井伊直弼著)(奥田正造, 1936) (国立国会図書館デジタルコレクション)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1185983 (2022/08/23 確認)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1185983/6 (2022/08/23 確認)
p.1 「茶湯の交会は一期一会」などの記載がある。
<調査済:記載ナシ>
『利休大事典』千宗左[ほか]監修 ; 熊倉功夫[ほか]編集 淡交社 , 1989.10
本館請求記号:791.2033 - R42
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 茶道 (791 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 山上宗二
- 南方録
- 山上宗二記
- 井伊直弼
- 茶湯一会集
- 一座一会
- いちごいちえ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000129064