レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年02月28日
- 登録日時
- 2014/02/28 16:32
- 更新日時
- 2014/03/01 16:45
- 管理番号
- 20140228-1
- 質問
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解決
『芸藩通志』について知りたい。
- 回答
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国史大辞典
芸藩通志 げいはんつうし
十九世紀の初めに広島藩が編修した領内の地誌。広島藩では文化元年(一八〇四)から、寛文三年(一六六三)儒者黒川道祐が編纂した『芸備国郡志』の改定・増補を目的とした修史事業が始まった。この事業は同十年ごろから本格化し、文政元年(一八一八)藩に地誌の編修局が設置され、藩儒頼杏坪(惟柔)を総裁とし、編修員には加藤棕廬(景纉)ら故事・古文書などの調査解読にすぐれた学者が任命された。また、領内各町村ごとに一定の様式による地誌の書出しや、関係古文書・旧記類の提出を命じ、各町村に国郡志御用係が任命され、その編修にあたった。これは、現在その控えが地方に残っている「国郡志御編集ニ付下しらべ書出帳」で、多くは文政二年に提出されている。この編集にあたっては、頼杏坪みずからも郡村を巡って調査するなどきわめて熱心で、結局、全藩あげての大規模な編修事業となった。完成したのは文政八年八月で、百五十九巻(百五十九冊)の大著となっている。本書を『芸藩通志』と名付けたのは、頼杏坪の序によると、備後国では広島藩に属する郡村のみを扱い、全般に及ばなかったためとしている。・・・
現在、『芸藩通志』の原本は旧広島藩主浅野家から広島市立中央図書館に寄託されている。本書は久しく稿本のままであったが、広島図書館主岡田俊太郎によって明治四十年(一九〇七)から大正四年(一九一五)にかけて五分冊として刊行された。なお昭和三十八年(一九六三)以後、数度その覆刻版も出されている。
[参考文献]
『広島市史』三、『新修広島市史』四、大貫朝義「文政期芸備一六郡における「商品」生産と流通」(『三田学会雑誌』六七ノ一二)
芸藩通志. 1-5 / 頼杏坪{ほか}編著 国書刊行会 , 1981
広島図書館明治40年~大正4年刊の複製
- 回答プロセス
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日本古典籍総合目録データベース
項目 内容
著作ID 928621
統一書名 芸藩通志 ( げいはんつうし ), K, 1
巻冊 一五九巻一五九冊
別書名 [ 1 ] 芸備通志( げいびつうし )
分類 地誌 経済
著者 頼/杏坪
成立年 文政八
国書所在
【写】国会(巻二四欠),国会伊藤(巻四物産部、明治写一冊),内閣(一五九巻九二冊)(抄、食貨志、一冊),東大史料(内務省地理局本五四冊),旧彰考
【複】〔活〕芸備叢書
著作種別 和古書
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 中国地方 (217 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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日本古典籍総合目録データベース 国文学研究資料館
http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html (2014/02/28確認)
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日本古典籍総合目録データベース 国文学研究資料館
- キーワード
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- 広島藩 芸州藩 芸藩
- 安芸国
- 浅野家
- 藝藩通志
- 頼杏坪 らい きょうへい
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000150056