◇下記の楽器図鑑では“Membranophones: Mirlitons”の項目に掲載されている。(英語)
<当館請求記号:X-073/D>
Musical instruments of the world : an illustrated encyclopedia / by the Diagram Group.
(New York : Paddington Press, c1976), p.161
*(動植物の)薄膜を振動させて音を出す楽器:「ミルリトン」または「マーリトン」と訳される。
櫛に紙を当てて声を出すもの、ナイジェリアの牛の角に声を吹き入れるもの、17-18世紀ヨーロッパで少し作られた
「たまねぎフルート」と呼ばれるもの、「カズー」とともに最後にイラスト入りで紹介されている。説明としては
「アメリカ合衆国で20世紀初頭に斬新な楽器として考案されたもので、一般的な楽器の外形を有する。カズー同様に
声を吹き入れて薄膜を振動させることにより、本物の楽器を模した音を出す」
◇下記の図書には、図版入りで詳しい説明が掲載されている。(英語)
<当館請求記号:C17-371>
American musical instruments in the Metropolitan Museum of Art / Laurence Libin
(New York : The Museum : Norton, c1985), p.44-45,47.
*アメリカの“C.Bruno & Son”の販売カタログの図版とともに楽器の音を出す仕組みを解説。また、誰でも難しい
技術なしに演奏できる安価な楽器であり、19世紀末から20世紀初頭に、軍楽隊や聖歌隊として、「ゾボー・バンド」が
組まれて流行した様子が記述されている。
◇下記インターネットのサイトでは、さらに詳しく歴史が述べられている。(英語)
http://marge.home.xs4all.nl/Zobo.htm#.U9JAiOnlqUk*アメリカ合衆国の雑誌“Music Trade Review”に1895年から1923年にかけて掲載された記事を中心にゾボーと
ゾボー・バンドについて紹介。W.H.Frost氏により考案され、シカゴやニューヨークで大流行した様子が、年を追って
図版・イラスト入りで詳しく述べられている。楽器の構造については詳しくないが、「ゾボー・バンド」について、
アメリカでの状況がわかる記事。
◇下記サイトでは、日本での復活演奏の状況を知ることができる。(日本語)
http://www.nhk.or.jp/okayama-mogitate-blog/700/169999.htmlhttp://sanyojoshi.jugem.jp/?eid=772*岡山女子中学・高校に残されていた明治35年の写真から、「ゾボー・バンド」であることが判明し、
現在のカズーを取り寄せて復活演奏に至った経緯が掲載された。
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