レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月09日
- 登録日時
- 2020/11/21 16:59
- 更新日時
- 2020/12/22 11:47
- 管理番号
- 1995
- 質問
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「明治12年(東)本願寺の瓦を西三河の門徒が作って寄進した。岩瀬家が営んできた藤井村に瓦を作る本願寺製瓦場を作ることにした。西尾市の志貴野町に製瓦場が作られた(M14~20)」…というような旨のパネルを高浜のかわら美術館で見た。その瓦を作った製瓦場が安城市内にあったというが、安城市史を見てもそのような記述はない。そもそも安城市に製瓦場があったのか知りたい。
- 回答
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②~④をご提供。
- 回答プロセス
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郷土資料の棚をブラウジングして資料を確認する。
①『新編安城市史3 通史編近代』(A234.5/アン/A)007157969
p202~ 窯業と繊維業
p204 2-58市域の主要工業生産物→市内の瓦の生産地・生産量はわかるが製瓦場についての記載はなし。
②『西尾市史近代4』(A23/87/4)000870188
p838~ 本願寺の御用瓦
一行目~「明治12年の…中略…御用瓦の窯場が古新田村に置かれた」とあり
「古井新田村は、…中略…新々田村・藤井フラ出崎と併せて明治17年に志貴野村となり、現在は志貴野である。」
⇒このことより、製瓦場ができた当時は藤井村であったが、その後西尾市の志貴野と地名が変わったことがわかる。
③ ②より、
『角川日本地名大辞典 23 愛知県』(291.0/カド/T)00449366
p629~「しきの 志貴野〈西尾市〉」
(近代)志貴野…明治22年東本願寺堂字改築に伴う製瓦場が当地に設けられ…」と記載あり。
※明治17~22年 〔近代〕志貴野村→明治17~22年の村名、碧海郡古新田村同郡藤井村字出崎が合併して成立…。
④『三州瓦の変貌』(A573/コマ)000813568
p21 3行目~
「同じ明治12年には京都の東本願寺の改築の計画が始まった。…中略…14年には矢作川畔に近い西尾の古新田(志貴野)に窯を新しく作り…」と記載あり
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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西尾市史編纂委員会 編 , 西尾市. 西尾市史 4 (近代). 西尾市, 1978.(A23/87/4)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002598943-00 -
角川日本地名大辞典編纂委員会/編 , 角川日本地名大辞典編纂委員会. 角川日本地名大辞典 : 愛知県 23. 角川書店, 1989.(291.0/カド/T)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I021917814-00 -
駒井鋼之助著 , 駒井, 鋼之助. 三州瓦の変貌. [神谷儀八].(A573/コマ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I010882521-00
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西尾市史編纂委員会 編 , 西尾市. 西尾市史 4 (近代). 西尾市, 1978.(A23/87/4)
- キーワード
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- 西尾市
- 志貴野
- 藤井村出崎
- 製瓦場
- 東本願寺
- 瓦
- かわら美術館
- 郷土
- 一般書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000289717