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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
豊中市立図書館 (2310050)管理番号
(Control number)
6000018143
事例作成日
(Creation date)
2014/05/02登録日時
(Registration date)
2015年03月25日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年04月30日 10時25分
質問
(Question)
豊中市西部の、利倉(とくら)という地名の由来と、利倉1丁目にある春日神社について載っている本はあるか。
回答
(Answer)
郷土資料の書架を探し、下記のことをご案内した。

利倉の名の由来については、『住居表示概要』(豊中市土木部管理課)p20には旧大字名を町名としたとある。
『大阪府の地名1 日本歴史地名大系28』(平凡社)p277-278「利倉村」「利倉庄(とくらのしょう)」「利倉遺跡」によると、この地域には古墳時代初頭からの遺跡が見られ、また平治元年(1159)に鳥羽上皇の菩提所である安楽寿院に寄進された所領の中に利倉の名が見えるとのこと。文治5年(1189)・嘉元4年(1306)の文書にも利倉の名が見えるが、由来については書かれていない。なお慶長10年(1605)の摂津国絵図には「戸蔵村」との表記があるとのこと。

『新修豊中市史 第1巻 通史1』(豊中市)p278-280に利倉庄の成立等について詳しいが、名前の由来はない。環濠集落の遺跡が発掘されており、近世には利倉城があったとの伝承もみられるとのこと。延文2年(1357)の「足利義詮御判御教書」には利倉を名字の地とする利倉左衛門六郎が近隣の椋橋庄(くらはしのしょう)吉祥寺に討ち入り免田畠を押領したともあるとの記載があったが、利倉の由来は不明。

利倉春日神社については、『とよなか歴史・文化財ガイドブック』(豊中市教育委員会)p52にまとまった記載あり。由緒によると、利倉春日神社の神宮寺であった正法寺(しょうほうじ、一説には春日神社が鎮守社とも)は嵯峨天皇の皇女の正子(まさこ)内親王の御願により、天長元年(824)に空海の弟子の智泉が開創したと伝わっているとのこと。境内の正子塚には内親王が祀られている。正法寺には「明徳二年(1391)七月藤原秀安奉納」の銘を持つ鐘などがあったようだが、明治の廃仏毀釈ののち廃寺となった。春日神社社殿は天正6年(1578)の織田信長による荒木村重討伐の際に消失し、慶長3年(1598)に豊臣家家臣池田光重が再建したとのこと。

『新修豊中市史 第1巻 通史1』p279には正子内親王について淳和天皇皇后としているが、同じ伝承について紹介されている。p447-448には荒木村重討伐の際に兵火にかかった民家・寺社について記載あり。
『豊中の史跡たずね描き』(豊中市立教育研究所)p115には、「春日神社内の縁結びの神木」(モチとニレの木が上部で合体している)と「淳和天皇妃正子の墓」のスケッチと簡単な解説あり。
『新修豊中市史 第7巻 民俗』(豊中市)p296「豊中の祭り」によると、市内には桜塚の原田神社・熊野田の八坂神社・庄本の椋橋神社・利倉の春日神社など疫病の流行を防ぐ力を持つ疫神である牛頭天王(ごずてんのう)を主祭神とする神社が多く、これらの神社の秋祭りにはいずれも獅子(オテンサン・オテンノウサン)が登場するとの記載がある。p335には、江戸時代には庄本の椋橋総社(牛頭天王社)と池田市神田(こうだ)の神田牛頭天王(現在の八坂神社)・利倉牛頭天王(利倉春日神社)が豊島(てしま)三牛頭天王と呼ばれていたとの記述あり。p725には10月25・26日に行われ獅子舞が奉納される利倉春日神社の秋祭りの簡単な説明と、地域をまわるだんじりの写真がある。だんじりは昭和59年(1984)に新しく加えられたとのこと。

豊中市のサイトの「とよなか百景 春日神社(利倉)」 https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/toshikeikan/hyakei/hattori/kasuga.html  には、利倉春日神社の写真あり。境内の緑は市の保護樹林に指定されているとのこと。

なお、『豊中たずねある記』(鹿島友治)p223-224「豊中 旧村名の由来 南豊島村」には、原田・勝部・穂積・利倉・上津島・南今在家の6つの村からなる村で、これらの各村は歴史的には深い関係はなかったが、明治期にひとつの村になったと思われるなどの記載があり。南豊島は池田市の北豊島村・豊中市の中豊島村と比してついた名と考えられるとあるが、各村名の由来はない。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
『住居表示概要』豊中市市民部住居表示課/編(豊中市市民部住居表示課)
『角川日本地名大辞典』27「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編(角川書店)
『新修豊中市史』第1巻豊中市史編さん委員会/編集(豊中市)
『とよなか歴史・文化財ガイドブック』豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課/編集(豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課)
『豊中の史跡たずね描き』福西 茂/著(豊中市立教育研究所)
『新修豊中市史』第7巻豊中市史編さん委員会/編集(豊中市)
キーワード
(Keywords)
地名(チメイ)
神社(ジンジャ)
史跡(シセキ)
利倉(トクラ)
春日神社(カスガジンジャ)
歴史(レキシ)
豊中市(トヨナカシ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000169823解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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