レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/11/30
- 登録日時
- 2019/12/03 00:30
- 更新日時
- 2019/12/19 14:22
- 管理番号
- 葛中-2019002
- 質問
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解決
東水元地区にある南蔵院にしばられ地蔵と呼ばれる地蔵尊がある。なぜ縄でしばられているのか知りたい。
- 回答
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南蔵院にあるしばられ地蔵は、徳川8代吉宗の時代に遡り、当時、木綿問屋の手代である佐助が、サラシの反物を満載した荷車を傍らに置いたまま南蔵院の門前で昼寝をしていると、いつの間にか車ぐるみ反物がなくなっていました。それに驚いた佐助は、時の名奉行大岡越前守に訴えでたところ、越前守は「寺の門前に立ちながら泥棒の所業を黙って見過ごすとは、地蔵も同罪である」として、地蔵尊に縄打って奉行所に運ばせました。民衆は珍しさのあまり門内になだれ込んだため、越前守はみだりに官邸に入った罪を責め、科料として各自にサラシ一反を納めるように言い渡しました。その中から佐助の盗まれた反物が出てきた事で、これを捜査の手がかりとして当時、江戸市中を荒らしていた大盗賊団を捕えることにも繋がりました。越前守は地蔵尊の霊験に感動し、盛大に縄解きの供養を行ないました。それ以来「しばられ地蔵」と呼ばれるようになりました。「しばられ地蔵」の話は葛飾の昔話として語り継がれています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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1 『葛飾区史 下巻』 葛飾区役所/編,葛飾区役所,1970,p.1205,当館資料ID 01339691
2 『葛飾区史跡散歩(東京史跡ガイド 22)』 入本英太郎著,学生社,1977,p.97‐99 当館資料ID 01611404
3 『江戸・東京歴史の散歩道-江戸の名残と情緒の探訪-6(江戸・東京文庫 6)荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区』 街と暮らし社編 街と暮らし社,2003,p.112,当館資料ID 01475019
4 『葛飾のむかし話』 葛飾区児童館職員研究会図書グループ編,花山宥善画,葛飾区児童部児童課,1984,p.50‐54,当館資料ID 01339760
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1 『葛飾区史 下巻』 葛飾区役所/編,葛飾区役所,1970,p.1205,当館資料ID 01339691
- キーワード
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- 葛飾区‐歴史
- 寺院
- 南蔵院
- 地蔵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000269724