レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年10月15日
- 登録日時
- 2006/11/23 02:11
- 更新日時
- 2007/03/15 17:13
- 管理番号
- 島根斐川-郷土-2006-04
- 質問
-
未解決
来原焼(出雲市大津町)の陶印、「一陶」は、いつ頃使われていたものか知りたい。(現在は使われていない)
- 回答
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不明。(「一陶」の陶印自体、関連資料に全く出てきません)
- 回答プロセス
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1.『角川日本陶磁大事典』に、「大津焼」として「来原焼」(くりはらやき、もしくは、くるはらやき)の説明がある。これによると、「島根県出雲市大津町の来原丘陵一帯で焼かれた瓦質のやきもの。来原焼ともいう。外面を研磨し、小さな達磨窯で還元焼成したため黒光りしている。開始時期は判然としないが、明治10年代には松江城の瓦を焼いた伝統を持つ松江市秋鹿(あいか)地区の職人が技術指導に来ている。~(略)~昭和40年代末期に消滅」とある。(p.202)
また、「萬祥山焼」が、来原焼の伝統を継いで現在に至っていることも分かる。(p.1132)〔萬祥山焼については、『やきもの紀行』p.86~87にも紹介あり〕
しかし、『出雲市三十年・四十年・五十年・六十年史』『出雲市大津町史』『島根県大百科事典』等を調べるが、これ以上は、当館の所蔵する資料ではわからなかった。
2.萬祥山焼が、来原焼の伝統を継いで現在に至っていることから、萬祥山焼の窯元に尋ねてみるが、分からないとの回答だった。
3.島根県立図書館に協力を依頼するが、分からず。(島根県立図書館で調査された主な資料:『島根の陶窯』『山陰の陶窯』『島根縣陶磁器銘〔カン〕集』『美術・工藝』『出雲陶窯』『日本やきもの集成8(山陰)』『山陰の年輪』『出雲大津窯業誌』『出雲市大津町史』)
4.出雲市立出雲中央図書館にも尋ねてみるが、分からず。(同館では、大津公民館にも聞いていただいたが分からないとのこと)
5.近隣にある博物館(出雲文化伝承館と出雲民芸館)に尋ねるが、いずれもそのような陶印に覚えはないとのこと。(いずれの館からも、萬祥山焼に尋ねてみては、との助言がありました)
これ以上の調査は難しいので、ここで終了し、利用者には不明と回答しました。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 来原焼
- 陶印
- 萬祥山焼
- 陶磁器
- 窯業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000031698