レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月02日
- 登録日時
- 2021/11/05 18:48
- 更新日時
- 2021/11/10 18:00
- 管理番号
- いわき総合-地域643
- 質問
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磐越道の湯本インターから郡山方面に向かう途中、白狐橋という名前の橋を渡るが、この橋の名前の由来を知りたい。
- 回答
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「高野今・むかし」(磐越自動車開通記念誌編集委員会∥編、高野町地権者会∥発行 1995年)に、白狐橋(いわき市内郷高野町北作地内)に関する記述があるが、名前の由来には言及されていない。
「白狐」という地名に関して、「角川日本地名大事典 7 福島県」には、いわき市高野町の「白狐」の記述はない。
〇参考
白狐地区に鎮座している稲荷神社(白狐稲荷神社)に関して、「郷土誌(箕輪村)明治44年」では、「…往古、内藤氏ノ所領タリシ時江戸屋敷ノ出火ノ折ニ奇シヤ白き狐ノ一ハヤク領主ノ君ニツゲテ消防セシヨリ其ノ災ヲ免シタリトテ爾来内藤氏当社の修繕ヲ悉ク負担シ来レリト…」と記してある。
また、高野地区には「狐女房」という三大明神山にまつわる昔話「山仕事をしていた男が、腹痛で苦しんでいた女を介抱して家に連れ帰り、夫婦になる。子どもに恵まれ暮らしていたが、ある時、父親が山仕事に出かけている間に、うたた寝をしてしまった母親からにゅっと白い大きな尻尾がでているのを知り合いの若者に見られてしまい、山に逃げ帰る…母親は父親の代わりに山仕事に精を出し、すばらしい炭を作り、父親はお金持ちになった」という狐の恩返しのような話が伝わっている。
- 回答プロセス
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・「福島県万能地図」で地域を特定し、「住宅地図いわき市平・好間」97で、「白狐」という字名の地域があり、この地区内に橋があること、さらに「町名字名一覧表」で、「05内郷09内郷高野37白狐」を確認。
・「高野今・むかし」(磐越自動車開通記念誌編集委員会∥編、高野町地権者会∥発行 1995年)で、架橋に関する記述を確認。
・明治44年6月福島県訓令第34号に基づき編さんされた「郷土誌 いわき市立高野小学校」の地勢に、箕輪村大字高野の字白狐。第十六章口碑伝説 白狐稲荷あり。白狐伝説と地名との因果関係は不明のまま。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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磐越自動車道開通記念誌編集委員会 編 , 磐越自動車道高野町地権者会. 高野今・むかし : 磐越自動車道開通記念誌. 磐越自動車道高野町地権者会, 1995.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002474737-00 -
内郷郷土史編さん委員会/編. 内郷郷土史 下巻. 内郷郷土史編さん委員会, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I010457590-00 - いわき市立高野小学校. 郷土誌(箕輪村郷土誌). 1912. (当館請求記号 K175/イ)
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ユニバース編 , ユニバース , 山名, 隆弘. いわきのお宮とお祭り. いわき市神社総代会, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I003452931-00
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磐越自動車道開通記念誌編集委員会 編 , 磐越自動車道高野町地権者会. 高野今・むかし : 磐越自動車道開通記念誌. 磐越自動車道高野町地権者会, 1995.
- キーワード
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- 白狐橋(福島県いわき市高野町)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000307206