レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/11/22
- 登録日時
- 2020/12/23 00:30
- 更新日時
- 2020/12/23 09:20
- 管理番号
- 所沢富岡-2020-009
- 質問
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解決
鼠小僧次郎吉について、知りたい。
(小説ではなく、出身地などの歴史資料)
- 回答
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「鼠小僧」は、「1797~1832(寛政9~天保3)江戸後期の盗賊。次郎吉、次郎太夫ともいう。江戸堺町に住み、はじめ鳶人足であったが博奕に身をもちくずし、1823(文政6)ごろから武家屋敷など32か所に侵入、捕えられて入墨の上追放となった。身軽なことから鼠小僧と呼ばれ、'32(天保3)松平宮内小輔の屋敷に忍び入り捕えられた。」(『コンサイス日本人名事典』 三省堂編修所/編 三省堂 2009年より抜粋)とあります。
以下の資料に記載があります。
〇『謎解き!江戸のススメ』 「謎解き!江戸のススメ」制作班/著 NTT出版 2013年
〇『コンサイス日本人名事典』 三省堂編修所/編 三省堂 2009年
〇『朝日日本歴史人物事典』 朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994年
〇『新潮日本人名辞典』 新潮社辞典編集部/編集 新潮社 1991年
〇『日本架空伝承人名事典』 大隅和雄/ほか編集 平凡社 1986年
〇『殿様と鼠小僧』 氏家幹人/著 講談社 2009年
〇『泥坊の話お医者様の話』 三田村鳶魚/著 中央公論社 1998年
〇『落語にみる江戸の「悪」文化』 旅の文化研究所/編 河出書房新社 2001年
〇『鼠小僧次郎吉』 芥川龍之介/著 国書刊行会 2012年
〇『盗賊の日本史』 阿部猛/著 同成社 2006年
〇『大江戸事件帖お散歩マップ』 お江戸歴史探訪研究会/著 徳間書店 2011年
〇『鼠小僧白状記』 横山勝行/著 横山勝行 1997年
〇『日本庶民生活史料集成 第11巻』 谷川健一/編集委員代表 三一書房 1970年
〇『近世庶民生活史料藤岡屋日記 第1巻』 鈴木棠三/編 三一書房 1987年
〇『江戸から東京へ 第4巻』 矢田挿雲/著 中央公論社 1998年
〇『親分子分<俠客>の盛衰史』 白柳秀湖/著 国書刊行会 2016年
〇『日本随筆大成 第2期 5』 日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1974年
〇『馬琴日記 第3巻』 滝沢馬琴/著 中央公論社 1973年
〇『武江年表 2』 斎藤月岑/著 平凡社 1968年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『謎解き!江戸のススメ』 「謎解き!江戸のススメ」制作班/著 NTT出版 2013年
p.100-103 「一.天下の大泥棒「鼠小僧」」の項目に、鼠小僧について記載あり。
〇『コンサイス日本人名事典』 三省堂編修所/編 三省堂 2009年
p.1032 「ねずみ こぞう 鼠小僧」の項目に、以下の記載あり。
「1797~1832(寛政9~天保3)江戸後期の盗賊。次郎吉、次郎太夫ともいう。江戸堺町に住み、はじめ鳶人足であったが博奕に身をもちくずし、1823(文政6)ごろから武家屋敷など32か所に侵入、捕えられて入墨の上追放となった。(中略)身軽なことから鼠小僧と呼ばれ、以後も盗みを続け、延べ90回以上にのぼったが、'32(天保3)松平宮内小輔の屋敷に忍び入り捕えられた。(後略)」
〇『朝日日本歴史人物事典』 朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994年
p.1289 「鼠小僧 ねずみこぞう」の項目あり。
〇『新潮日本人名辞典』 新潮社辞典編集部/編集 新潮社 1991年
p.1336 「ねずみ こぞう 鼠小僧」の項目に以下の記載あり。
「(前略)江戸堺町中村座木戸番定七の長男。名は次郎吉。建具職人であったが博徒から鳶人足の仲間に入る。勘当されて盗みを始め、文政八年(一八二五)逮捕され、入墨・中追放。(中略)引き回しのうえ、品川で獄門。(後略)」
〇『日本架空伝承人名事典』 大隅和雄/ほか編集 平凡社 1986年
p.372-374 「鼠小僧次郎吉 ねずみこぞうじろきち」の項目に、以下の記載あり。
p372「(前略)『視聴草』によれば、一八二三年(文政六)以来一〇年間に九九ヵ所の武家屋敷へ一二二度も忍びこみ、金三〇〇〇両余を盗む。盗金は酒食や遊興、ばくちなどに費やした。三二年八月獄門。三六歳とも三七歳ともいわれた。(後略)」
〇『殿様と鼠小僧』 氏家幹人/著 講談社 2009年
p.195-229 「殿様と鼠小僧」の項目に、鼠小僧次郎吉について記述あり。
p.221に、随筆『浮世の有様』からの引用として、「百の諸侯盗まれし数は百二十二 二三度逢し馬鹿も有らん 鼠てふ賊捕得し大名は 治世なるかな治世なるかな」と記載あり。
p.278-282 「参考文献」内「引用史料(文献)一覧」の項目に、以下資料の記載あり。
『慊堂日暦』
『馬琴日記』
『藤岡屋日記』(『近世生活史料 藤岡屋日記』)
〇『泥坊の話お医者様の話』 三田村鳶魚/著 中央公論社 1998年
p.80-82 「引回しの薄化粧」の項目に、随筆『浮世の有様』からの引用の記載あり。
p.89-99 「鼠小僧の正体―義賊を縛る」の項目に、鼠小僧の生涯について記載あり。
〇『落語にみる江戸の「悪」文化』 旅の文化研究所/編 河出書房新社 2001年
p.59-60に、「(前略)題材となった鼠小僧であるが、これは義賊でもなんでもなかったというのが、いまや通説である。(中略)次郎吉が鈴ヶ森の刑場で獄門となった同年、馬琴は『兎園小説余録』のなかで「鼠小僧次郎吉略記」として当時の風聞を書き残している。(後略)」との記載あり。
〇『鼠小僧次郎吉』 芥川龍之介/著 国書刊行会 2012年
p.249-254 「巻末特集 義賊としての鼠小僧」の項目に、以下の記載あり。
p.249「義賊鼠小僧次郎吉(一七九七-一八三二)は三六歳のとき、日本橋浜町の小幡藩主松平宮内少輔忠恵の屋敷に盗みに入り、露見して捕縛されます。北町奉行所で厳しい調べを受け、それまでに三〇〇〇両以上の金品を盗んだと供述します。(後略)」
〇『盗賊の日本史』 阿部猛/著 同成社 2006年
p.175-176 「義賊伝説」の項目に、鼠小僧について記載あり。
p.177-178 「鼠小僧の正体」の項目に記載あり。
〇『大江戸事件帖お散歩マップ』 お江戸歴史探訪研究会/著 徳間書店 2011年
p.45-52 「鼠小僧次郎吉」の項目あり。
p.46「(前略)白柳秀湖『親分子分』(東亜堂書房、明治45年)によれば、二度目に捕まったときの次郎吉は、芝居街である堺町に住み、賭博場を経営する親分だったという。(後略)」と記載あり。
×『誰も知らない日本史の真実』 加来耕三/著 ナツメ社 2007年
2.埼玉県内所蔵資料の内容確認
〇『鼠小僧白状記』 横山勝行/著 横山勝行 1997年(埼玉県立熊谷図書館所蔵)
引用資料として以下の記載あり。
『武江年表』
『浮世の有様』
『天保雑記』
『兎園小説余録』
3.追加調査事項(引用文献等確認)
〇『日本庶民生活史料集成 第11巻』 谷川健一/編集委員代表 三一書房 1970年
p.237-239 「二一、天保三年雑記」内に、鼠小僧についての記載あり。
〇『近世庶民生活史料藤岡屋日記 第1巻』 鈴木棠三/編 三一書房 1987年
p.480-487 「天保三年壬辰年五月 鼠小僧一件之事」の項目に、鼠小僧についての記載あり。
〇『江戸から東京へ 第4巻』 矢田挿雲/著 中央公論社 1998年
p.23-29 「鼠小僧の社会主義(上)」の項目に、鼠小僧次郎吉について記載あり。
p.29-36 「鼠小僧の社会主義(下)」の項目に、鼠小僧次郎吉について記載あり。
〇『親分子分<俠客>の盛衰史』 白柳秀湖/著 国書刊行会 2016年
p.311-317 「60 賭博が下手で金放れが好かった鼠小僧次郎吉」の項目あり。
〇『日本随筆大成 第2期 5』 日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1974年
p.1-72 「兎園小説余録」の項目あり。
p.33-34 「鼠小僧次郎吉略記」に、鼠小僧についての記載あり。
〇『馬琴日記 第3巻』 滝沢馬琴/著 中央公論社 1973年
p.175-177 「(天保三年八月)十九日」の項目に、以下の記載あり。
p.176「一当五月上旬、召とられ候夜盗鼠小僧次郎太夫、今日刑罪、江戸中引まハされ候ニ付、処〃見物群衆のよし。(後略)」
〇『武江年表 2』 斎藤月岑/著 平凡社 1968年
p.84の「天保三年〔一八三二〕壬辰十一月閏」に、「(前略)〇〔無補〕五月五日、鼠小僧捕縛せられ、八月十九日浅草に於いて処刑。(後略)」と記載あり。
×『慊堂日暦 3』 松崎慊堂/著 平凡社 1973年
- 事前調査事項
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「鼠小僧捕まる」(『甲子夜話』 松浦静山/著 徳間書店 1978年 p185~201)参照済み
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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- 謎解き!江戸のススメ 「謎解き!江戸のススメ」制作班/著 NTT出版 2013.3 210.5 978-4-7571-4305-0
- コンサイス日本人名事典 三省堂編修所/編 三省堂 2009.1 281.033 978-4-385-15801-3
- 朝日日本歴史人物事典 朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994.11 281.033 4-02-340052-1
- 新潮日本人名辞典 新潮社辞典編集部/編集 新潮社 1991.3 281.033 4-10-730210-5
- 日本架空伝承人名事典 大隅和雄/[ほか]編集 平凡社 1986.9 281.033 4-582-12606-5
- 殿様と鼠小僧 氏家幹人/[著] 講談社 2009.1 210.55 978-4-06-291934-0
- 泥坊の話お医者様の話 三田村鳶魚/著 中央公論社 1998.6 210.5 4-12-203175-3
- 落語にみる江戸の「悪」文化 旅の文化研究所/編 河出書房新社 2001.7 382.1 4-309-24248-0
- 鼠小僧次郎吉 芥川龍之介/著 国書刊行会 2012.11 913.68 978-4-336-05408-1
- 盗賊の日本史 阿部猛/著 同成社 2006.5 368.65 4-88621-356-1
- 大江戸事件帖お散歩マップ お江戸歴史探訪研究会/著 徳間書店 2011.9 213.61 978-4-19-863253-3
- 鼠小僧白状記 横山勝行/著 横山勝行 1997.9
- 日本庶民生活史料集成 第11巻 谷川健一/編集委員代表 三一書房 1970.7 382.1
- 近世庶民生活史料藤岡屋日記 第1巻 鈴木棠三/編 三一書房 1987.11 210.55
- 江戸から東京へ 第4巻 矢田挿雲/著 中央公論社 1998.12 291.361 4-12-203315-2
- 親分子分<俠客>の盛衰史 白柳秀湖/著 国書刊行会 2016.7 384.38 978-4-336-05978-9
- 日本随筆大成 第2期 5 日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1974 914.5
- 馬琴日記 第3巻 滝沢馬琴/著 中央公論社 1973 915.5
- 武江年表 2 斎藤月岑/著 平凡社 1968.7 213.61 4-582-80118-8
- キーワード
-
- 鼠小僧
- 鼠小僧次郎吉
- 江戸時代
- 盗賊
- 義賊
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000291282