レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/27
- 登録日時
- 2018/08/26 00:30
- 更新日時
- 2020/03/27 11:04
- 管理番号
- 所沢所分-2018-005
- 質問
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解決
「つちのこ」の写真が見たい(イラストでも可)
- 回答
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以下の資料に「つちのこ」らしきものの写真が掲載されています。
〇『ツチノコの正体』手嶋蜻蛉/著 三一書房 2002年
〇『ツチノコ』木乃倉茂/著 碧天舎 2004年
〇読売新聞 1973年6月17日 朝刊
以下の資料につちのこのイラストが収録されています。
〇『ふるさとの伝説 4』伊藤清司/監修 ぎょうせい 1990年
〇『逃げろツチノコ』山本素石/著 山と溪谷社 2016年
〇『日本妖怪大事典』村上健司/編著 水木しげる/画 角川書店 2005年
〇『図説・なぜヘビには足がないか』松井孝爾/著 講談社 1990年
〇『本当にいる日本の「未知生物」案内』山口敏太郎/監修 2005年
〇『UMA解体新書』実吉達郎/著 新紀元社 2004年
〇『地方発明治妖怪ニュース』湯本豪一/編 柏書房 2001年
〇『日本の妖怪百科 3』岩井宏実/監修 河出書房新社 2000年
〇『怪異・妖怪百物語』小松和彦/編著 明治書院 2006年
〇『新五国風土記』 神戸新聞社/編 神戸新聞総合出版センター 2019年
- 回答プロセス
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1.「つちのこ」について確認
『日本怪異妖怪大事典』小松和彦/監修 東京堂出版 2013年
p.373~374「つちのこ【槌の子】」の項に、「幻の蛇。北海道と沖縄を除く全国で伝承が確認され、地域ごとに名称も異なる。一般的には、ビール瓶ほどの太短い胴体と、それに似合わない細い首と尾をもってイメージされるが、ブーム以前のツチノコは、妖怪の範疇に入れられる存在であった。(中略)在地伝承であったツチノコが曲がり角をむかえるのは、1970年代になってマスコミに取り上げられてからであった。(中略)その後は各地の観光産業にも組み込まれ、今日にいたる。」と記載あり。
2.所蔵資料の内容を確認
〇『ツチノコの正体』手嶋蜻蛉/著 三一書房 2002年
p.35、37、39 A型、B型、C型のイラストあり。
p.46 写真「ツチノコは器用に木に登る(山形・伊藤健氏の目撃)から」あり。
p.57 写真「頭を隠したツチノコを見た人は多い。動き出すまで玩具のワニと思ったという」あり。
p.272 写真「ツチノコの骨と言われているもの。上が頭(山形・高禅寺)」あり。
〇「日本妖怪大事典』 村上健司/編著 水木しげる/画 角川書店 2005年
p.214「槌の子」の項目があり、イラストを収録する。
3.後日調査による追加資料
〇『ツチノコ』木乃倉茂/著 碧天舎 2004年
p.67 「野槌」の写真あり。(昭和18年夏、飼育槽で撮影)
※「野槌」についての補足
p.11「それがツチノコであるとはっきり明言されているわけではないが、この生物、残された記録と写真を見る限り、その姿はあまりにも幻の珍獣と呼ばれているツチノコの姿に酷似していた。」とあり。
p.16 「この記録は昭和十七年八月二十一日から翌十八年十月二十一日までの約一年間に長野県埴科郡西条村で捕獲された珍獣についての観察記録」とあり。
p.20 「2 形態について」の項目の中に「クサリヘビ科のなかまではないかと推測できる。」との記述あり。
p.79~99 「第八章 ツチノコ伝説との比較と検証」の項目中p.90~91に「木之倉が観察記録に示した野槌と伝説として語られるツチノコの姿・形を比較してみると、一見両者は非常に酷似しているのがわかる。(中略)ところがよく見てみると幾分両者には異なる点がうかがえる。」との記述あり。
p.116 「もっとも野槌がツチノコと同じ生物であるとも言い切れないのだが」との記述あり。
〇『逃げろツチノコ』山本素石/著 山と溪谷社 2016年
前見返し 「目撃者の話を総合したツチノコの似姿」あり。
p.21、31、59、113他にイラストあり。
〇『図説・なぜヘビには足がないか』松井孝爾/著 講談社 1990年
p.37~42 「9 ツチノコの正体はなにか?」の項目中p.38 「1.17 これがツチノコだ!」のイラストあり。
〇『本当にいる日本の「未知生物」案内』山口敏太郎/監修 2005年
p.188 「ツチナロ」の項目の中に「つちのこ」の手配書の図版を収録する。
p.252~256 「日本各地で出没するUMA」の項目中p.253に 「ツチノコ」の項目があり、ツチノコとの関連も考えられるノヅチトカゲのイラストあり。
〇『UMA解体新書』実吉達郎/著 新紀元社 2004年
p.24~30「ツチノコ」の項目あり、p.25にイラストを収録する。
〇『地方発明治妖怪ニュース』湯本豪一/編 柏書房 2001年
p139~140 「現代に生きる妖怪……岡山県吉井町のツチノコ騒動」の項目あり。吉井町つちのこ研究会発行の手配書の図版あり。
〇『日本の妖怪百科 3』 岩井宏実/監修 河出書房新社 2000年
p.48~49 「タテクリカエシ」の項目に「このようにタテクリカエシやノヅチは、「槌の子」とも考えられます。」とあり。p.48に「野槌」のイラスト(『今昔画図続百鬼』鳥山石燕画)を収録する。
〇『怪異・妖怪百物語』小松和彦/編著 明治書院 2006年
p.6~7「ツチノコ」の項目あり、p.7にイラストを収録する。
〇『ふるさとの伝説 4』 伊藤清司/監修 ぎょうせい 1990年
p.63~65「ツチノコ」の項目あり。
p.63 東白川村のツチノコの手配書の看板の図版あり。
p.64 『東京新聞』(昭和63年4月18日付)から抜粋した記事の中に「目撃者の話をもとに作ったツチノコの模型」の写真あり。
4.読売新聞データベース「ヨミダス歴史館」
〇1973.06.17 読売新聞 朝刊 p.23「 “ツチノコ”とらえた!? 大阪の会社員 寸又峡で目撃▽鑑定は避けたい」
※写真掲載あり。ただし、「写真を見た大阪市立自然科学博物館の動物担当係員は「これだけでは、まだなんともいえない。(省略)」と”断定”は避けた。」とあり。
5.確認したところ記載のなかった資料
×『山怪 [1]』田中康弘/著 山と溪谷社 2015年
×『独白の翳り』駒田信二/[ほか]編 角川書店 1977年
×『阿波の狸の話』 笠井新也/著 中央公論新社 2009年
×『暮しの中の妖怪たち』岩井宏実/著 河出書房新社 1990年
×『全国妖怪事典』千葉幹夫/編 講談社 2014年
×『妖怪事典』村上健司/編著 毎日新聞社 2000年
×『あしなか 7』山村民俗の会/編 名著出版 1981年
×『日本随筆大成 第2期 18』日本随筆大成編輯部/編 吉川弘文館 1974年
×『日本民俗誌大系 第5巻』角川書店 1974年
×『図説日本の妖怪』岩井宏実/監修 近藤雅樹/編 河出書房新社 2000年
×『47都道府県・妖怪伝承百科』小松和彦/ほか監修 丸善出版 2017年
×『日本怪談集 妖怪篇』今野円輔/編著 社会思想社 1981年
6. 寄与者情報による追加資料
〇『新五国風土記』 神戸新聞社/編 神戸新聞総合出版センター 2019年
p.214~217のツチノコの項あり。p.217に「兵庫県佐用町在住の男性が十数年前に発見したという謎の生物。ツチノコの特徴には当てはまるが…」という写真の記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 脊椎動物 (487 9版)
- 記録.手記.ルポルタージュ (916 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- ツチノコの正体 手嶋蜻蛉/著 三一書房 2002.9 487.94 4-380-02207-2
- 日本妖怪大事典 村上健司/編著 角川書店 2005.7 388.1 4-04-883926-8
- ツチノコ 木乃倉茂/著 碧天舎 2004.6 487.94 4-88346-658-2
- ふるさとの伝説 4 ぎょうせい 1990.3 388.1 4-324-01739-5
- 逃げろツチノコ 山本素石/著 山と溪谷社 2016.10 916 978-4-635-32015-3
- 図説・なぜヘビには足がないか 松井孝爾/著 講談社 1990.9 487.94 4-06-132837-9
- 本当にいる日本の「未知生物」案内 山口敏太郎/監修 笠倉出版社 2005.8 480.4 4-7730-0306-5
- UMA解体新書 実吉達郎/著 新紀元社 2004.12 480.4 4-7753-0343-0
- 地方発明治妖怪ニュース 湯本豪一/編 柏書房 2001.6 147.6 4-7601-2089-0
- 日本の妖怪百科 3 岩井宏実/監修 河出書房新社 2000.4 388.1 4-309-61383-7
- 怪異・妖怪百物語 小松和彦/編著 明治書院 2006.8 388.1 4-625-68363-7
- キーワード
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- つちのこ
- 未確認動物
- UMA
- 妖怪
- 照会先
- 寄与者
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- レファレンス協同データベース事業事務局
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵・写真
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000241224