レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1998年02月01日
- 登録日時
- 2006/06/12 15:10
- 更新日時
- 2006/06/22 16:20
- 管理番号
- 市川1997-荷風遡及01
- 質問
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未解決
永井荷風の「浮世絵」という作品に“左に掲げる小品文の中、「歌麿の女」「お花見」及び「夜」の三章は明治44年4月中帝室博物館内に陳列されたる名画を見て書いたものである“『荷風全集第7巻』(岩波書店1992、353ページ)と但し書きがあるが、どんな絵か?
- 回答
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帝室博物館は、現在の東京国立博物館。『東京国立博物館百年史』(1973)348ページに、明治44年特別展覧会4/3-30まで徳川時代婦人風俗に関する絵画187点、版画79点…を陳列したことがわかる。
東京国立博物館資料部研究指導室に問い合わせて、明治44年の特別展覧会目録の複写を依頼。「徳川時代婦人風俗に関する版画」の作品名リストを入手するが、特定は難しいだろうとの回答であった。また国立国会図書館に調査依頼(1998.1.6)をしたが、荷風関係の書誌、日本文学関係の書誌等を通覧したが関係する論文類は見当たらず、やはり手がかりは得られなかった。
- 回答プロセス
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『荷風全集第7巻』522ページの作品解題や556ページの校異表には、特に手がかりになることは記載されていない。
『永井荷風傳』秋庭太郎(春陽堂書店 1976)223ページ“帝室博物館内に陳列された浮世絵を観て、その個々の作品の印象を『浮世絵の夢』と題して…”とあり。
そのほか永井荷風の研究論、作品論等に目を通すが手がかりなし。
章のタイトル=絵のタイトルということも考えて『日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 浮世絵』(日外アソシエーツ 1993)にあたるが記載なし。
帝室博物館は、現在の東京国立博物館。『東京国立博物館百年史』(1973)348ページに、明治44年特別展覧会4/3-30まで徳川時代婦人風俗に関する絵画187点、版画79点…を陳列したことがわかる。335ページの「列品目録研究成果の刊行」には記載なし。
東京国立博物館資料部研究指導室に問い合わせて、明治44年の特別展覧会目録の複写を依頼。「徳川時代婦人風俗に関する版画」の作品名リストより、歌麿・豊国のみ上記の『日本美術作品レフアレンス事典 絵画篇 浮世絵』で調べてみるが、わからず。
国立博物館に再度問い合わせしたが、特定は難しいだろうとの回答であった。また国立国会図書館に調査依頼(1998.1.6)をしたが、荷風関係の書誌、日本文学関係の書誌等を通覧したが関係する論文類は見当たらず、やはり手がかりは得られなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 『東京国立博物館百年史』(1973
- キーワード
- 照会先
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- 東京国立博物館資料部研究指導室
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000028826