樋口一葉が、半井桃水との間を問われ「わるく噂もして見たい」という都々逸を引用して逃げたという記述を一葉全集で発見した。この都々逸の全文を知りたい。

上記の該当箇所は、「わるく噂もしてみたいつて、あの都都逸はなかゝ穿ってるね」の一文であると思われ、『樋口一葉全集　別巻　樋口一葉研究』（新世社　1942）p.380に収録の三宅花圃が書いた「女文豪が活躍の面影」に記載されている。

また、『宮本百合子全集　第17巻』（新日本出版社　2002）に収録された「婦人と文学」p.160の「二　清風徐に吹来つて」にも同様の記述を発見したが、上句はなかった。

その他中央図書館所蔵の都々逸や歌関係資料をあたったが、見当たらなかった。

国立国会図書館にも該当する都々逸の調査を依頼したが、同館で出来る調査の範囲（原則限られており、その範囲の調査の中）では見つからなかった。