レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年05月26日
- 登録日時
- 2011/08/14 16:36
- 更新日時
- 2011/08/20 16:58
- 管理番号
- 塩尻004
- 質問
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解決
中内蝶二の戯曲「大尉の娘」は、実際で塩尻に起きた事件なのか。
- 回答
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塩尻で起きた事件ではなく、ヴィクトル・グルットゲン「憲兵モエビウス」からの翻案である。
- 回答プロセス
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自館OPACを「中内蝶二」「大尉の娘」で検索するが何もヒットしなかった。
塩尻に関連する事柄であれば『塩尻市誌別冊 塩尻市の年表 集落の歴史・索引』に掲載されていると考え、調べたが載っていなかった。
インターネットで検索すると、『劇団新派公式サイト』に詳しいあらすじが載っており、舞台が「信州の木曽に近い小村」であることが分かった。
そこで『木曽・楢川村誌 第四巻 近代』を調べたが記述はなかった。
再びインターネットで調べ、「大尉の娘」が1941年公開のドイツ映画「憲兵モエビウス」を翻案したものという記述を見つけた。しかし、これ以上の詳しい記述は見つけられなかった。
視点を変え、中内蝶二について調べてみたところ『20世紀日本人名事典 そ~わ』p.1765に「ヴィクトル・グルットゲン“憲兵モエビウス”からの翻案」という記述があった。ヴィクトル・グルットゲンに関してはドイツ映画「憲兵モエビウス」の原作者ではないかと思い人物事典、文学事典、映画事典、インターネットなどで調べたがわからなかった。
これらの調査をふまえ、「大尉の娘」は実際に起きた事件ではなく翻案によるフィクションであると回答した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 演劇 (770 9版)
- 参考資料
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- 『塩尻市誌別冊 塩尻市の年表 集落の歴史・索引』 塩尻市誌編纂委員会 塩尻市 1995
- 『木曽・楢川村誌 第四巻 近代』 楢川村誌編纂委員会 長野県木曽郡楢川村 1994
- 『20世紀日本人名事典 そ~わ』 日外アソシエーツ 2004
- キーワード
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- 中内蝶二
- 大尉の娘
- 憲兵モエビウス
- 演劇
- 新派
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000089922