レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 市川市中央図書館 (2310001) | 管理番号 (Control number) | 市川20181101-02 | |||
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事例作成日 (Creation date) | 2018年11月01日 | 登録日時 (Registration date) | 2019年03月26日 10時55分 | 更新日時 (Last update) | 2019年03月26日 10時55分 | |
質問 (Question) | 江戸時代の植栽について、特にクロマツの海岸林について知りたい。 | |||||
回答 (Answer) | 『森林の江戸学Ⅱ』(徳川黎明会徳川林政史研究所/編 東京堂出版 2015)P.23には、江戸の農学者、宮崎安貞が「農学全書」で屋敷林の育成を推奨したことが江戸時代の屋敷林の植栽・育成に影響があったのではないかという推測や、p.136-150に海岸林としてクロマツが中心に植えられたという記述がある。 また、クロマツの海岸林としての成立については、『森林大百科事典』(森林総合研究所/編集 朝倉書店 2009)p.142に「現在広くみられるクロマツの海岸林は江戸時代以降に造成された人工林がほとんど」とあり、『森林・林業百科事典』(日本林業技術協会/編 丸善 2001)p.100には、飛砂や潮風、濃霧などの被害を防ぐために、藩政時代からクロマツの海岸林の造成と維持、保全に関する事業が進められてきたなどの記述がある。 『森林の江戸学』(徳川黎明会徳川林政史研究所/編 東京堂出版 2012)p.130の「砂丘での植林法」の章に「十八世紀末頃までには、ほとんどの地域で、まずネムノキやグミを植林し、それらが根付いて少し砂地が安定したところにクロマツが植林された。」とあり、弘前藩と秋田藩の例を取り上げ、海岸砂防林造成の具体的な展開を紹介している。 「海岸林形成の歴史」(太田猛彦/著 『水利科学』№.326 2012)の中に飛砂害が目立ち始めた江戸時代以降に試行錯誤の結果、クロマツ林を成林させた旨の記載がある。これは科学技術振興機構のJ-STAGEにて無料公開されており、全文を見ることが可能である。( https://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/56/3/56_2/_pdf 2019.3.7 確認) | |||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) | ||||||
キーワード (Keywords) | ||||||
照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||
備考 (Notes) | ||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | |||
登録番号 (Registration number) | 1000253733 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |