レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2021/01/13 17:04
- 更新日時
- 2021/01/16 16:58
- 管理番号
- 2020-事例15
- 質問
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解決
仙台市のマークと伊達家の家紋について知りたい。
- 回答
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現在の仙台市のマーク(紋章)は、伊達家※の家紋である三ツ引両(堅引両)から考案されたもので、仙台市の「仙」の字を図案化したものとなっている。伊達家の家紋には、よく知られた竹に雀紋の他に、三引両紋、九曜紋、菊紋、桐紋、牡丹紋、蟹牡丹紋、雪薄紋などがある。家紋となった経緯は、三引両紋は源頼朝から拝領したと伝えられ、竹に雀紋はもともと上杉家に養子に入る話が出た折に贈られた紋という。また資料に現れる竹に雀紋は一様ではなく、時代や所有者によって形や葉の数も微妙に変化しており確定していない。上記の紋以外にも、夫人たちの婚礼調度には実家の紋が用いられたため、徳川家の葵紋、近衛家の牡丹紋、久我家の笹竜胆紋、鷹司家の牡丹紋などもみられる。※仙台伊達家を指す
- 回答プロセス
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仙台市の紋章については、『市政のしおり』や仙台市史にその成り立ちについて掲載されているのを確認した。伊達家の家紋については、伊達家や家紋に関する資料に当たった。『都道府県別姓氏家紋大事典東日本編』では【宮城県の家紋と姓氏】として伊達氏の家紋についての記載があり、『仙台市博物館調査研究報告第19号』では、伊達家の家紋の変遷について解説があった。また伊達家伯記念會のホームページにも伊達家の家紋が紹介されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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- 『市政のしおり平成29年1月』仙台市議会事務局 2017年
- 『仙台市史2本編2』(復刻版)仙台市史編さん委員会万葉堂書店 1975年
- 『仙台市史特別編3美術工芸』仙台市史編さん委員会 1996年
- 『仙台市博物館調査研究報告第19号』仙台市博物館 1999年
- 『都道府県別姓氏家紋大事典東日本編』千鹿野茂/著柏書房 2004年
- 『伊達家系譜と家紋』伊達泰宗/著 1996年
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伊達家伯記念會(2020年3月7日アクセス)
http://datemasamune.com/history/family_crest.htm -
国立国会図書館デジタルコレクション(昭和8年9月5日制定の仙台市の紋章)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/955061(34コマ目)
- キーワード
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- 仙台市
- 紋章
- 仙台伊達家
- 家紋
- マーク
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000292302