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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
名古屋市鶴舞中央図書館 (2210001)管理番号
(Control number)
名古屋市鶴-2020-002
事例作成日
(Creation date)
2020年02月21日登録日時
(Registration date)
2020年02月22日 13時47分更新日時
(Last update)
2020年08月08日 11時13分
質問
(Question)
昔の瑞穂陸上競技場(名古屋市瑞穂区)には高さ42メートルのマラソン塔がありました。聖火台ではなかったようですが、何のための設備だったのでしょうか。
回答
(Answer)
朝日新聞2007年11月8日夕刊の記事に、“競技場の南側には、9階建て・高さ42メートルの「マラソン塔」があった。80年ごろ、競技場の改修に伴い取り壊されたが、競技中は塔から審判が走者に不正がないか監視していたという”と書かれています。

瑞穂陸上競技場のマラソン塔は“審判が走者に不正がないか監視”するための設備だったようですが、『第五回国民体育大会記録』(第五回国民体育大会名古屋市実行委員会事務局 1951年)によると、第5回国民体育大会秋季大会開会式で“式場西南角のマラソン塔上よりファンファーレ吹奏されるや競技役員團を先頭に都道府懸選手團の堂々たる入場行進が行われ、中央芝生に整列を完了、続いて数百羽の放鳩とともに聖炎旗式場に到着、君が代斉唱裡に國旗が掲揚され”とあることから、瑞穂陸上競技場で式典が行われる際にはファンファーレを吹奏する場所としても使用されていたようです。
回答プロセス
(Answering process)
「瑞穂陸上競技場」について書かれていそうな郷土資料を調べ、『第五回国民体育大会記録』により、大規模改修して瑞穂陸上競技場にマラソン塔が作られるきっかけとなった第5回国民体育大会の開会式でマラソン塔上からファンファーレが吹奏されたことがわかりました。しかし、マラソン塔がその他にどのような用途で使われていたのかはわかりませんでした。

次に「マラソン塔」をキーワードに新聞記事データベースで調べたところ、朝日新聞2007年11月8日夕刊の記事で瑞穂陸上競技場にあったマラソン塔について書かれていることがわかりました。

確認のため、「陸上競技場」について書かれた建築関係の資料を調べてみると、『体育施設全書 第5巻』にオリンピック大会でかがり火(聖火)をも燃やしたのは1928年にアムステルダムで開催された第9回オリンピック大会からで、“陸上競技場のバックスタンド中央に拡声機付のマラソン塔が高くそびえ、大会期間中その塔の上部で火を燃やした”と書かれており、マラソン塔は聖火台として使用されることもあったようです。

また、同書には昭和21年の第1回国民体育大会から第24回国民体育大会について“各回とも主会場である陸上競技場の施設には必ず聖火台と旗の掲揚柱が準備されいる。聖火台、旗掲揚柱の位置は規定されていない”とありました。そこで、前述の『第五回国民体育大会記録』を改めて確認すると、秋季大会開会式要項の中で“聖火に点灯”と書かれていましたが、瑞穂陸上競技場の聖火台の位置は確認できませんでした。

その他、『建築設計資料集成 1』に第12回オリンピック東京大会主競技場平面図やマラソン塔部分の断面図があり、そのスタンド上の諸設備の説明書きの中に“マラソン塔 開閉場式にはトランペットを吹奏す”と書かれており、マラソン塔で吹奏することは他の陸上競技場でも行われていたことがわかりました。

蛇足ですが、今回の調査中に見つけた『天皇とともに五十年』によると、毎年秋に開催される国民体育大会に天皇陛下がご臨席になったのは第2回の金沢大会が最初で、“陛下がお言葉を賜ったのは、愛知瑞穂グラウンドの第五回からである”とのことでした。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
各種の建築  (526 9版)
スポーツ.体育  (780 9版)
参考資料
(Reference materials)
朝日新聞2007年11月8日夕刊 「(沿線彩々:135)地下鉄桜通線:4 瑞穂運動場西「マラソン王」」
第五回国民体育大会名古屋市実行委員会事務局/編集 , 第五回国民体育大会名古屋市実行委員会事務局. 第五回国民体育大会記録. 第五回国民体育大会名古屋市実行委員会事務局, 1951.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I026095393-00  (p.60-62)
体育施設全書 第5巻. 第一法規出版, 1973.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001193443-00  (p.162)
日本建築学会 編 , 日本建築学会. 建築設計資料集成 1. 丸善, 1960.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I014239066-00  (p.142-143)
藤樫準二 著 , 藤樫, 準二, 1897-1985. 天皇とともに五十年 : 宮内記者の目. 毎日新聞社, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001332647-00  (p.127)
キーワード
(Keywords)
マラソン塔
名古屋市瑞穂陸上競技場
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
団体
登録番号
(Registration number)
1000274287解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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